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Reports 濡れ足ジョンの釣行記 2006

濡れ足ジョンの釣行記 2006

「2秒でポリシーの変わる男」ジョブジョンの釣り日記シリーズ。 2005/ 2004 / 2003 / 2002 / 2001

2006/12/3 埼玉県 しらこばと水上公園
狙った魚 ニジマス、ほかトラウト
釣れた魚 1匹。ニジマス

噂の微妙な管理釣場で束の間の休息を


最近、仕事の忙しさがハンパでない。日々の残業も相当な時間だが、さらに完全週休一日制と化している。せめて日曜日だけは休むことにしているが、この日曜日に何をするかがおおいに問題なのだ。
…疲れている、と言って一日寝ていると、日曜の夜とか月曜の朝に「俺、メシ食って仕事してるだけのマシーンじゃないか」とゲンナリし、かと言って遊び回って来週もハイペースで仕事を続けられるほどタフガイでもない。
そこで、予てより気になっていた、自宅からクルマでわずか10数分の、埼玉県民なら一度は行っておくべき管理釣場、しらこばと水上公園に行って来た。

しらこばと水上公園
通常の管理釣場とは異なる趣き。むしろ立派?

この釣場。ちょっと変わっている。何が変わっているのかは、このゲートの写真をご覧いただきたい。

しらこばと水上公園
遠目には静かできれいなポンドに見えなくもないが…

さらに釣場風景。

わかるだろうか?プールなのである。水が貯まっているという意味のPoolではない。まさに夏休みにこどもたちが泳いだりシッコを垂れ流したりする、そういう意味のプールだ。埼玉県は、施設を効率的に(ある意味バカな)運用をしており、公営の屋外プールをオフシーズンの間、管理釣場にしているのである。
冬の学校のプールなどに鯉が泳いでいるのを見たりして、釣りが出来そうだ、なんて想像をしたことは誰しもあるだろうが、本当にやるとはね…。

まあ、何はともあれ、自宅から近く、また3時間券1600円と、管理釣場的にはリーズナブルな価格。まずは行ってみる価値があるだろう。

少ない休みでやっておくべきこと(例えばコンタクトレンズを買いに行くとか。例えというより事実だが。)を済ませてから出掛けたら、家を出たのが14時を回ってしまっていた。が、14時30前には受付。近い。
ここは、ちびっこ達も遊ぶ公園の一部という性格上が閉園が16時と早い。ので、すでに残りは90分ほどしかない。さっさと釣りを始めることにする。
プールは数多くあるが、そのうち、ルアー・フライの釣りができるのは「変形プール」のみ。プールにつくと、思ったよりも小さい気がした。そして、噂通り、意外と人は多い。岸沿い、というよりプールサイドには5mと間を空けずに人が並ぶ。ルアーよりフライの方が若干多いかも知れない。
水は、これも噂通りの超マッディ。だが、魚影が見えないのはそのマッディさの所為のみばかりではなさそうだ。
管理釣場は、たいていどこでも浮いた魚が多少はいるものだと思っていたが、ここにはそれがいない。当然、ライズもない。釣れている人も…少ない気配。…放流少ない?

適当に隙間を見つけて入り、とりあえず、エースであるペレスプから始める。手応えなし。ならばと、結果重視の俺としてはセコ釣り師的にXスティックで手堅く成果を出そうとするが、これもどうも釣れる気がしない。周囲では、フライでたまにヒットがあり、魚はいるんだとわかるが、仕掛けを見るとウキ下1mくらいでウェットフライを使っている人が多い模様。とにかく表面には魚はいないのだろう、と考え、スプーンを投げ、適当にカウントダウン(いくつで底に着くかわかってないでやってるので、実際にはカウントアップと言うべきか)して適当に沈め、極低速でリーリング。稀にアタリらしき手応えはあるが釣れない。ていうか、なにせプールなので完全止水と想定してたのだが、撹拌機(水車みたいなポンプみたいな)の影響が結構大きく、スローに巻いてるスプーンが結構流される。これでは、動きが不自然なのでは…?

で、そのせいか、他の理由か、とにかく全然釣れない。一服して(この施設は禁煙。タバコは決められた場所で)、作戦を考える。…とにかく、魚はいるにはいるらしいが、どこにたまってるかもよくわからないし、ひどく反応が鈍いらしい。手返しよく、アピールの仕方も変える、となれば、アレだ。シンキングミノーだ。撹拌機の流れにも勝てるだろうし。

そう決断し、前回の鹿島槍の際に大町で買った、メガバスの小型シンキングミノーを投入。鹿島槍では釣ってはいないが、それなりにニジマスの反応がいいことは目視にて確認済みだ。

とりあえず出来るだけ遠くに投げ、くいっとロッドを煽って潜らせ、後は速めのリトリーブ。巻いているうちに、ぐっと引っかかりを感じる。お?あたった?けど、なんだろう、水底のゴミとか言われればそうかも的な曖昧なアタリだ。

でも一応、2投げ目も同じコースを狙って引く。すると、途中でおもむろにぐーっと竿先が重くなる。反射的に巻き合わせしながらロッドを立てたものの、アレ?本当に釣れちゃったの?と半信半疑…と思うや否や、ぐっぐっぐー、と明らかにニジマス的な手応えが!
よっしゃー、さすが俺、すばらしい読み!などと自画自賛しつつ、ファイトを楽しむ。そう、周囲で釣れてるのを見た時に魚が20センチそこそこのが多く、ここの池って小さいんだなー、とか思ってたのだが、なかなか。すごい大物、という感じではないが、一方的に巻き上げて終了というサイズでもなく、いい感じ。…で、上がってきたのは35センチほどのニジマス。水の濁り具合とは裏腹に、魚はヒレもきれいで太さもあり、いいコンディションだ。
初めての釣場のファーストフィッシュ、勢いこんで写真を撮ろうとするが…暴れる暴れる。地形上、うまく魚を寝かせる場所がなく、やむなく鷲掴み。ともかくさっさと撮影したものの、んー、もうちょっとマシな写真を取れれば良かったのだが…。
ま、写真はともあれ、やはり、釣れなくて(周囲もあんまり釣れてなくて)、考えて手を変えた後に、しかもいいサイズのが釣れると、(奇遇の可能性もあるのだが)やはり「釣った」という達成感がある。

釣れたニジマス
近年稀に見るヘタクソな写真。が、背景はこの釣場の性質を雄弁に語っている。

その後、もう少しの時間は残っていて、一応最後まで釣りはしたが、釣果はこれだけ。1匹釣って、とりあえず満足してしまい、気もそぞろになっていたところもあるし。

まあ、数字的には寂しい釣果だが、かけた時間とお金に対しては十分に楽しめたかな、というところだ。ただ、やはり隠しきれないプール感は微妙なので、もう一度行くかどうかはわからない。


2006/11/4,5 長野県 大町(鹿島槍ガーデン)
狙った魚 ニジマス、ほかトラウト
釣れた魚 18匹。ブラウントラウト、ニジマス

手応えのあるマスを!


ということで、行って来たのは長野県白馬村鹿島槍ガーデン。同行はダニー、というのも、鹿島槍はダニーの提案だ。ダニーは転勤族で松本に勤めて以来、長野をこよなく愛す男。で、以前に鹿島槍ガーデンに釣りに来て、魚の大きさに衝撃を受けたとか。

なんでも、釣場の公式サイトでも、『鹿島槍ガーデンの良さは、第一に魚の大きさだね。そこがここの最大の魅力だね。なかなかここまで大きな魚を入れている管理釣り場というのは少ないんだよ。
それに矢野口社長は色々研究して、いいエサをちゃんと与えているからヒットしたときの魚のヒキがとにかくすごいんだ。やっぱり魚のヒキというのは釣りには重要だからね」』
などという村田基のコメントが乗せてあるくらいなのだが…俺は基本的に雑誌記事には懐疑的なのでね…(だってまさか「この管理釣場はクソ。行くだけ無駄」みたいなコメント、絶対出せないでしょ。ニュアンスが違うだけで、基本的にいいコメントしか出ないものだろう?)。

今回は、連休であること、遠いこと、そして俺が最近仕事で非常に(スピリットが)疲れていることなどから、泊りでの釣行。本当は釣場が提携しているちょっといい旅館に泊れる「釣りパック」を利用したかったが満員で不可だったので、通常の旅館?民宿を利用した。
ただ、出発の朝になって気がついたのだが、そもそもこの時期、信州は紅葉のベストシーズン、で、連休。つまり、高速道路激渋滞。泊まりだからなんて行って遅め(朝8時にさいたま発)に出たので、もう道路事情最悪。下道にエスケープルートを使いつつも、釣場についたのは15時を回ったころだった。

釣りが出来るのは17時まで。2時間と出来ないのに、残念なことに、鹿島槍ガーデンには半日券とか時間券がない。1日券を買って、わずか90分だけ釣りをするというブルジョワな真似をするか否か?これはかなり難しい問題だったが、さんざん迷った挙げ句、この日も釣りをすることに。
だって、宿でビール飲む前に魚を釣って達成感を味わいたかったんだよ!

8:2の法則

まあ、とにかく本来は7時ー17時の10時間に設定されているチケットを、2時間弱ほどの時間のために購入したわけで、つまり、本来の時間の2割の権利しか行使できないのだ。が。
実は、そんなことはなくて、俺は8割の権利を行使できるのだ。なぜなら、釣りの世界には、「1日に釣れる魚の8割は、1日の2割の時間帯に集中する」という法則があり(嘘、いやホントかも)、その2割の時間に該当する時間帯で釣りをするからである。である。である…はずだ…。と、自分を無理に納得させて集中力を高め、いざ、出撃。
が、結論から言うと、この出費は悔いのないものになった(少なくとも俺は)。
池のほとりに立つや否や、濃い魚影とそのサイズに期待が高まる。夕暮れが迫り、池のあちこちでトラウトがライズしているのだが、その音がやけに低い。パシャ!とかでばく、どっぱーん!どっぱーん!と、ごんぶとなマスが踊っている。
竿を継ぐのももどかしく、いそいそと用意をしてスプーン(最近のエース、ペレスプ)を投げる。…すぐに一本目が掛かった!凄い引きだ!確かに!…確かに…凄いんだが…何か妙だ…。よく見れば、俺のスプーンは、45センチほどのブラウンの背中にビシっとフッキングしていた…。
背掛かりだと魚は顎を引っ張られるより全然自由に泳げてしまうので、すごい引きになる。が、混んでるところであんまり無駄に走り回られると気マズイし、なんかこう、引っ張られ方が単純で、手応え的に、重いのは重いけどイマイチ。それに何より、偶然引っかかっただけでは釣った気がしない…。

が、その後、10分とは経たないか?くらいのうちに、ちゃんと上顎掛かりでレインボウをヒット。こいつも40センチは超えていた。このサイズ、しかもヒレのコンディションも良いので、確かに引きはいい。なるほど。ちゃんと顎に掛かるとスレに比べて取り込み易いのだが、グイグイガクガクといった感じの生命感、そして何よりちゃんと食わせて釣ったという、「狙い通り」感はやはりイイ感じだ。

アルビノ
池の中では目立つことこの上ない。しかしきれいな色。写真が、あまり綺麗な絵で取れなくて無念。

その後、大型ブラウンを連続で掛け、それから非常〜に気になっていた魚、巨大金魚を釣った。とは言っても、もちろんリュウキンやデメキンではないしオランダシシガシラでもない。見事な金色のそのマスは、まあつまりアルビノニジマスだ。養殖池にアルビノ専用の池もあるくらいで、結構たくさん放流してある。とはいえ、絶対数としては普通のより少ない。が、なにせ目立つので皆が狙うだろうから、スレてんじゃないのかな〜と思ったのだが、俺的に目一杯で遠投したXスティックに景気良くカブりついてくれた。
結構距離のあるところで掛かったので、派手な魚体が走るのを存分に視覚的にも楽しむことが出来た。で、ランディングして見ると、これがなんとも美しい。不自然と言う人もあるかも知れないが、ほんとに見事な朱金色の背に、白い腹と、体側の赤い虹。そして、アルビノらしい真っ赤な目。滑りによる深い光沢と色素の欠落による透明感と相まり、なんともサイケデリックだ。これは、下手な写真や文章でなく、一度釣り上げて見る価値ありではないかと。
はっきり言って錦鯉より全然奇麗なので、観賞用に飼いたいくらいだが、まあ鯉よりはだいぶ飼い難いだろうな。

で、それはさておき、なにせ夕間詰めのいい時間帯を迎えているので、その後も好調に当たる。だが、ひとつ問題があった。ここの魚はでかいと聞いていたが、平日に仕事に追われて釣り具屋に行き損ねた俺のリールに巻かれているラインは2lbテスト。50センチオーバーがごろごろしているこの釣場ではいささか心許ない。
で、不安はもちろん的中。だいぶ薄暗くなっていたが、基本的にはサイトフィッシングで、食った!と思った瞬間にビシっと合わせるパツっとラインが切れる、というシチュエーションを連発。この日に好調だったスプーンを、Xスティックを初め3つも失ってしまった。

とは言え、およそ1時間半で5匹、しかもすべて40センチ以上、2匹は50センチクラスと、短い時間ながら濃厚な感じで、なかなかに満足感を得てこの日の釣りを終えることが出来た。

白馬の夜。でもムサい野郎二人。…ロマンティックの欠片もないわ。

釣り終わって帰る前に受付のおばちゃんに近くの釣り具屋を教えてもらう。宿に少し遅れると電話し、太い糸を買うために大町の釣り具屋へ。
このあたり、近くにニレ池という有名な管理釣場もあるし、また、シーズン中なら渓流でのトラウトもあるから、田舎(失礼)ながらそこそこ品揃えのある店だったり…と期待したが、辿り着いたのは小さな町の釣具店。ルアーのラインはバス用のものしかなかった。が、とりあえず6lbのラインと2、3、普通のスプーンを買う。店の親父は気さくでいろいろと教えてくれた。近くの湖(木崎湖だったか)では、スモールマウスが釣れていたらしい。今度来る時はそれもいいな、と思ったが、確かあの湖、オカッパリでの釣りはあまり楽じゃなかったような。俺は酔うのでボートでの釣りは嫌いだ。
今度来るなら電話一本入れてくれたら安い宿でも紹介するよ、と言っていただき、ありがとうございます!と別れたものの、後で見返すと買い物袋にもレシートにも電話番号は書いていなかった…。ははは。

白馬 鹿島槍ガーデン
快晴の鹿島槍ガーデン。上の池は水もクリアで気分がいい。

その後、白馬の温泉に立ち寄ってからダニーが何度か利用していると言う山田屋旅館へ。…と言っても、実態は限りなく民宿スタイルだが。

が、客は我々のみで、夕食はボリュームたっぷりのキノコ尽くしで、なかなか良かった。瓶ビールを2本飲み、その後、ダニーの要望では近くに行きたいバー?があるとのことだったが、さすがに疲れが出たか、やけに酔いが回ってしまった。特にダニーはデロデロだ。しかも俺は食い過ぎで気持ち悪い。いや食事は十分にウマかった。が、俺は、あまり大食いではないので、旅館などで品目が多くボリュームのある食事が出ると、たいてい気持ち悪くなってしまう。残せばいいのだが、見慣れないものが出たり品目が多いとあれもこれも食べたくなるし、とか思っていろいろ箸をつけていると、結局食い過ぎてしまう。
ので、残念だが飲みにいくのは止めて、部屋で缶ビールを飲み、昼間に食うつもりで持っていたおやつ用の栗などつまみつつ、明日に備えてリールに先ほど購入したバス用の6lbラインを捲く。…ちょっと硬い気が。まあ切れるよりマシか。
ついでに、明日の朝イチで使うつもりの赤金のPUREを結んでおく。スレてなきゃ赤金。昔から鱒系の定番カラーだ。魚がどういう色の何に見ているかはともかく、この色はデフォルトで効くと歴史が語っているのだ。ので、朝イチはこれ。
準備完了、で歯磨きをして寝る。

23時に寝たのだが、前に日付が変わる前に就寝したのはいったいいつだったか…と、思い出せないまま、深い眠りについた。

翌朝は5時に起床。
5時半には宿を出て6時には釣場に到着。ちなみに出発時、クルマのガラスが凍結していた。前夜に、釣り具屋のオヤジが、「もう道路が凍ってることがあるからスピードは控えて」と注意してくれたのを「さすがにまだ凍りはしねーだろ」などと笑っていたが、やはり地元民の警告は正しかった。疑ってゴメンよ。

2日目。本番。

釣場(鹿島槍ガーデン)には、すでに何組かの客が受付開始を待っていた。晴れ渡った朝、信州の山はほどよく色付き、冷たい空気が清々しい。…というかかなり寒い。ホット缶しるこを買い、熱と糖分を補給しつつの一服しながら待つと、ほどなく受付が始まり、俺は2番目に入場。池に着くなり、すでに結んであった赤金のスプーン(PURE)を投げる。朝イチ、スレる前ならこれだろう!と、前夜に糸を巻き変えた際にすでに装着してあった自信のウェポンで入魂の一投。…実際には、とりあえずライズのある方向に向かって全力で投げただけだが…。
しかし、この一投目を1/3くらいまで引いたところで、ぐぅっと竿先が重くなる。すかさず合わせるとぐねぐねした引きで上がって50センチクラスのブラウントラウト。いいねえ。

とにかく今は手返し重視と、ちゃきちゃき投げて結果、のろのろしていたダニーがまともに投げ始める頃までに4匹のブラウンを上げた。…いいじゃない。でも、ニジマスも欲しいなあ。
なんて思ってから、あれよあれよと反応が鈍くなり、釣れなくなってくる。魚が多いのでライズはあるにはあるが、頻度は下がっているし、投げ入れたスプーンへの反応が鈍い。どうも好意的でない。

気分転換にと思って一番上流側の池(なぜか結構空いてる)に移動する。すると、なるほど、下のメインの池よりも魚は少ない?ように見え、釣り難い印象を受ける。水がもの凄くクリアなので、魚が見えるが、あまりにも見えて自分と目が合うような感じを受けるのと、下の池では真ん中に島があるが、上の池は大きな沈み岩があるだけなので、魚が沖合に集まっていることがそういう印象の原因だろう。
でも、空いていて、クリアな水、赤や黄色に色づいた周囲の木立も雰囲気がよく、シチュエーション的には好みなのでこっちでやってみることに。
深いところにいる大型のニジマスを直撃で狙ってみるが、反応は寂しいもの。目先を変え、沖目の枯葉が浮いている辺りで表層に浮いている群れを狙うと、ポジティブなリアクション。何投げかするうちに、着水と同時でヒットし、ようやくこの朝初のレインボーを釣った。大きさは40センチ弱。だが、やはりブラウンよりレインボーの方が駆け回るのでファイトは楽しい。
個人的には、引きのよいニジマスがメインで釣れる中に、たまにヴィジュアル的なアクセントとしてブラウンなどが釣れるのが理想だ。

8時過ぎに、旅館に戻って朝食を食べるために一時撤収する。この時点でブラウン4匹、ニジマス1匹。ちなみにダニーはスレ掛かりが1。相変わらずふてくされ気味。

宿に戻って朝食をとり(メニューはお約束的な…納豆、ハムエッグ、のり…みたいなもの。だがキノコみそ汁がうまかった)、部屋で一休みしてから荷物をまとめて再度出発。
ダニーがちょっと馴染みなこともあってか、缶コーヒーとリンゴをお土産にいただいた。リンゴ…と言えば、昨日、高速を降りて白馬に向かう途中、リンゴどころの長野なだけにリンゴ畑からはみ出している実を見て、うまそーだなあ、もいで行っちまおーかなあ、とか思ったものの、社会人として紙一重で止めておいたのだが、ここで正式にいただけるとは。
長野のリンゴを(買わずに)食べたい、という俺の真摯な願いが神に通じたのであろう。ありがとう神よ。

さて、現場に戻ると時間帯的には真っ昼間のおいしくない時間帯。まあ、管理釣場だからポツポツは釣れる。でも、もともとは2日目は朝間詰めと昼までで帰ろうかとかも思っていたのだが、この魚、この天気、このロケーションではもはやそんなバカなことは考えられず、今日も時間いっぱいまで釣る気まんまん。なので、逆に時間はある、ということでのんびりと釣りを始める。

朝の後半に続き、上の池で釣りを開始。俺の脳内プランでは、どうせ反応が鈍くて明るいうちは、景色がよく静かな上の池で、雰囲気重視でのんびりめに楽しむ。で、夕方、日が傾いて活性があがったら魚が多い下の池で釣果重視で行く、と。

が、朝の後半に引き続き、なかなか状況は渋い。沈んでいる魚を狙い、スプーンを沈めたり、シンキングミノーを使ったりするも、魚はちら見するか逃げるかといったネガティブな反応。
空いているのだしと池のまわりを歩いて、状況を変えることにする。
池のもっとも山側には小さな沢が流れ込んでいる。そのあたりまで行くと、なんと。実は、広い池の真ん中に、その沢から、真反対の岸にある下の池への吐水口に向かって、一本の流れが出来ていて、その流れ沿いにやたら魚が集まっていることに気付いた。
気付いた、のだが、これが…他よりはいい反応があるものの、なかなか紙一重で釣れない。さんざんいろいろ試して、最後に思いついたのが…小型の管理釣場用フローティングミノーを、いい反応の魚がいるところまで頑張って遠投。すぐに巻かずに、流れにのせて流す。いわゆる「ほっとけメソッド」の亜流みたいな。これで、ようやくバイトがあり、何度目かでモノにしたのは、50センチほどのアルビノ。ナイスファイト。明るい陽の下で見るとこれがまた綺麗な色だ。

その後、同様の釣り方や、またペレスプなどでも数匹を追加したが、やはり、思ったより渋い、という印象だ。

昼食は、湯を湧かしてカップヌードルと、宿でもらったリンゴを食べる。うまい。自然スパイスがかなり効いている(「外で食うとうまい」の意)。

午後もあれこれと試しつつ、たまにぽつっと上げるが、たいして釣れない。そしていよいよ陽が暮れてきて、ラスト数十分、トワイライトエクスプレスな時間帯がやって来た。
下の池、魚が多い下流側、人が多いが、まあなんとか隙間を見つけて投げる。が、いまいち思ったようにいい反応がなく、あれこれと迷ってスプーンの交換ばかりしていた。が、最後、投げるものをエース(ペレスプのライム玉、重め)に決め、せっせとキャストして集中してリーリングし、続けざまに数匹を釣った。

終わってみれば、この日は13匹の釣果。前日のものと合わせて18匹。管理釣場的には多いのか少なくのか…微妙な数だが、この釣場は本当に魚が大きくて、35センチ以下の魚は1匹も釣っていない。ほとんどが40センチクラスで、何匹かの50オーバーを含み、いずれも綺麗な魚体で引きがよい。そういうことで、俺としては、苦労に見合う満足感が十分得られた楽しい遠征であった。

ダニーくんは、あまり釣れなかったらしくちょっとフテてたけど。まあ、帰り際、受付のおばちゃんも「今日は渋かったんじゃない?」と言っていたろ。'Cause You had a bad day, そんな日もある。

やり残したこと。

最後に、今回ひとつ心残りが。
ここの魚は本当にコンディションが良かったから、ぜひ食べてみたかったのだが。大きいし、刺身とかいっちゃいたいくらいだったんだけど。クーラーを忘れてしまい、また、持ってたとしても、俺の小さいクーラ−には入らないサイズしか釣れなかったので、まあ諦めはつくが…次回こういう場所にくる時は、もうちょっと食べる準備もしっかりしたい。マスは上手く調理すればだいぶ美味しいから。
今回は良い塩だけは持ってたんだけどなあ…。
塩焼きもいいし、グリルもいいし、薫製なんかも。限りなく刺身に近い薫製だったら簡単かな、と思ってたりするので、そのうちチャレンジしてみよう。

2006/10/14 神奈川県 川崎市(FISH ON!王禅寺)
狙った魚 ニジマス
釣れた魚 15匹くらい。ルアーでは5匹。すべてニジマス。

とにかく魚が釣りたいんじゃぁ!


…ということで、行って来たのは王禅寺。これまでに、何度か「水が臭くて魚がスレてて嫌な管理釣場」の代表みたいな書き方で触れてるが、背に腹は代えられないと言うか…。最近、ずっと忙しくて、これからもしばらく忙しそうで、釣りに行けてないので。でも、この日も他に用事があり、1日使って釣りはできなかったのだが、王禅寺なら行ける、ということで、久々のFISH ONと相成った。

同行者はお馴染みダニー。彼も、この日用事があって、王禅寺に半日なら行けるとのこと…なぜ俺もダニーも奇遇とは言え用事がある日に王禅寺なら半日行けるのかというと…王禅寺は、かつて、俺とダニーが高校生で水泳部員であった頃、練習で走ったあたりなのだ。つまり、元・地元なのだ。

まあそんなこんなで。現地集合ということで、俺は朝の8時過ぎに到着。本当オープンと同時には着きたかったが、前日仕事が終わって帰り、寝たのが3時前なのでそんなの無理。3時間券を買い、眺めがよく、臭くない場所(ログハウスとなりのポンプ小屋周辺は臭い)と思い、ルアーポンドの一番奥(下流?)側に立つ。最初に投げたのは、最近買った緑玉のペレスプ。ペレスプは朝霞でも釣れたし、絵的にもちょっとお洒落でイイ感じなので最近気に入っている。

沖の島に向かって投げ、カウントダウンとかは無しで、とりあえずゆっくり引く。と、軽いアタリはあり、「あはー、いきなり一投目で釣れちゃったりして…」とかって、妄想をしてニヤける。釣りに行くとおよそ毎回この妄想をして、そしてほぼ確実に妄想に終わるのだが、なんと、今回は、なんて言っているまにグクッと竿先が曲がる。すかさずアワセて、バーブレスフックが外れないように気をつけて寄せ、見事、ワンショットで今日の獲物をキャッチ。よし!イケてるぜ、俺!

ちなみに、ここしばらく、「バラしが多い」と困っていたが、そこで思いついた「バーブレスフックでもバレない寄せ」の方法は、「糸を緩めない」。え?常識?そう?
まあ、そりゃそうなんだけど。針の形状から考えても当然だし。でも、魚がかかってファイトというか寄せる間に、糸を張っておくための方法は、「リールを捲く」「ロッドを操作する」の2つがあると思っていて、俺はこれまで前者がメインで後者がサブだったのだ。だが、それだと、走る方向の反転やレインボーのジャンプみたいな急激な動きに追いつかずに一瞬ラインが緩むことがあるのだと思い、ロッドの操作に重きを置くようにしてみた。あくまでも、意識の程度の問題であり、以前も今も、リールも巻くしロッドも操作するんだけどさ。結果は…少なくともこの日はバレは少なかった、と思う。

さて、その後さらに3匹を加えたところで、ダニーが到着。近くで投げ始める。俺は、あと1匹釣ったら朝飯のおにぎりを食おうと思って投げるのだが、釣れない。「あと1匹」と思うとそこで止まるのはよくあることだ。
しばらくして、あと1匹を諦めておにぎりを食べ始める。おにぎりを食べたら、缶コーヒーを買い、一休み。ダニーは1匹釣ったようだが「小さいし、『釣れちゃった』感じ」と不満げ。この春に俺が釣りに引き込んだのだが、最近は単独釣行も多く、「釣った」「釣れちゃった」の差にコダワリを持つとは、すっかり釣人化して来てやがるな。

その後、未だ訪れたことがなかった、ルアーが出来るもうひとつの池、フライポンドの向こう、もっとも奥のミックスポンドへ移動してみる。…当然、俺はテンカラを試してみることが目的だ。忍野では、地形的な問題もありつつも不発だったテンカラ。以前の爆釣はフロックか?ということで投げる…ややすると釣れる。投げる、釣れる。…と、ここで10匹くらいを釣った。ということで、やはり、十分に竿を振ることが出来れば、やはりテンカラは釣れる、と確信した。ただ、この池は、浅くて魚もごっちゃりいて、まさに「釣堀」感たっぷりで面白みにかけたので、最後の30分ほど、再びルアーポンドへ。

もとの位置の近くで釣り始めるが、日も高くなり、やはり朝に比べ活性も落ちているような。それでも、ポツポツ魚は上がっているから、地道に投げ続ける。投げて、座って、巻いて…水面が反射して見難いので立ち上がると、ロッドに「ガクン」と変な衝撃。…?。根掛かり?一応、ラインを張ってみる。重い。魚…だよなあ…?と、思うや否や、ジィーー!とドラグが鳴る。お!?おおお!でかい!かなりでかいぞこれは!と、つい、ニヤーっとダニーの方を見る。「根掛かり?」「バカ言ってんな、魚だよ!」…と、その瞬間、ふっと竿先が軽くなる。…おおおおおぉぉぅ。気を緩めたのがミスだったか…痛恨のバラし。
ぎやー、ちきしょー、とブー垂れても時既に遅し。

こうなってしまうと、これで終わりは後味が悪過ぎる。俄然ムキになって、残り時間、集中してキャストを繰り返す。たまにアタリはある、がなかなか釣れない。が、ここは管理釣場、気合いを入れりゃあと一匹くらい…と、再びロッドがぐっと引き込まれる。さっきほどではないが、なかなかいい手応え。景気よくドラグが鳴るので、ゆるゆる過ぎか?と思い少し締め、慎重にロッドを捌いて寄せる。自分のネットは遠くにあったので、ダニ−のネットを借りて、今度は無事にキャッチ。手幅計測で42センチといったところのレインボー。本日の中ではマイ大物大賞だ。

いい気分のところで、残り時間も尽きているので今日は納竿。王禅寺は何度目かだが、今回は結構楽しめた。ちょっと王禅寺を見直した。ここは水温が上がり過ぎてしまうことがあり、夏なんかアレなんだが、涼しい時期ならそれなりかも。…でも、やっぱり、本格的に寒くなる前にロケーションのいい釣場にも行きたいなあ。ということでまた次回。

2006/8/26 群馬県 ようらく船子川渓流釣場
狙った魚 イワナ、ほかトラウト
釣れた魚 3匹。ヤマメ、ニジマス

目新しい(?)管理釣場に行ってみる


世間的には目新しくはなく、特に流行ってもいなそうな「ようらく」。今回、関越道か東北道で比較的近い、ストリームの管理釣場ということで探したら浮上してきた場所だ。

とりあえず結論だけ書くと、まず思いのほか山奥で、行くのが全然楽じゃなかった。釣場はエリア分けされていて、餌釣り専用区が多く、ルアーは「フリーエリア」でしか出来ず、しかもそのほとんどは源流のような流れで、ルアーが出来るような、ましてスニーカーで立ち入れるような場所ではなかった。緑は深く、そういう意味での景観は最高だったが、管理釣場として高い料金を払ってると、どうも違和感を拭えない。…どおりで、人気がないわけだ…。雑誌のお薦めスポットだったのだが、どう見ても取材したような記事ではなく(写真が古いので現地には行ってない雰囲気)、提灯記事ぽいなあ、と思ってたらやはりそうだった。騙された。くそ。

まあ、人気ないし渓相は本格的なので、魚はきれいだったから、俺はそこそこ満足したけど。同行してミニサイズのニジマス1匹だったダニーは面白くなさそうだった。

ようらく
普通にルアーで釣りが出来るのはここだけ?

ちなみに、現場に入ってすぐは何のスプーンを投げても反応がよかった(集まってくるだけだが)んだが、午後からはスレて反応悪いし増して、クチなんか全然使わない。そこで、前日に仕入れておいた「Xルアー」のピンクを半信半疑で投げてみると、これがすこぶる反応がよく、何匹か掛けることが出来た(釣り上げたのはニジマス2匹)。これはいいや。

ようらくのヤマメ
ヤマメ。小さいけれどきれいだ。

数は少ないけど、着いたのが昼で、メシもゆっくり食い、おまけに雨で早上がりしたので、まあこんなでもオッケーかな。…でも、次はちょっとまた数&大物の釣りがしたいかなあ。


2006/8/5 埼玉県 朝霞ガーデン(管理釣場)
狙った魚 ニジマス、ほかトラウト
釣れた魚 ニジマス。2匹。

早起きは三文の得。


前回の釣行で、ロッドのトップガイドが割れた。修理は可能な筈だが、あまり高価なロッドではなく、ずいぶん長いこと使ったので、修理するかは後で判断するとして、とりあえず新しいロッドを購入。楽天で「SHIMANO CARDIFF 60UL」を購入。16,000円くらい。結構値引きありだ。
実物は、うーん。なかなかいい感じ。ガイドもオールSiCだし。

早速、ニューロッドを試したいし、数もサイズも出ない釣りが続いたので、早戸川でも行くか!と思っていたのだが、金曜日は予想外の残業で帰りが遅くなる。というか、正確には土曜の早朝に帰宅。これから寝て朝から早戸川に行き、一日遊ぶ気力はさすがにない。俺も爺だな。
仕方ないので、寝ないで過ごし、朝5時頃に家を出て、この前にこっそりボウズだった朝霞ガーデンに行く事にした。

釣場には、5:40頃に到着。世間は朝でも、俺には前日からの延長であり、体力残量が限られているので3時間券を購入。6時オープンなのだが、すぐに釣り始める事が出来た。
ちなみに、券を売ってくれたおっさんは愛想が悪かった。釣場の地図みたいのありませんか?と聞いたりもして、「そこにも貼ってあるし外にも有るから」と答えてももらったのだが、なんか「イチイチ聞くなよ」的態度で不愉快。人気の釣場なんだが。…単に俺が寝不足で狭量になっていたのかも知れんな。

ともかく、まだ人がまばらな釣場でルアーを投げ始める。まず投げたのは、ロッドと一緒に買った「竹スプ−ン」。泳ぐ姿はそれなりだが、3回くらい投げたらなんか期待が持てなくなったので、続いてこれもロッドと一緒に買った「ペレスプ」に代える。

これが…やたら軽くてすぐ浮いてしまうので、タラタラと表面を引くと、あからさまにマスの反応がいい。と、何度かやっているうちに、待望のヒット!そこそこの引き、よーっし!と思っていたら、ジャンプ一番、外されました。が、2、3投してまたヒット、で、またバレ。

おいおーい?と思ってフックを見て、バーブレスであったことを思い出し、次からはさくっと取り込もうと決めてまた投げる。で、ほどなくヒット。今度は、絶対にラインが緩まないようにと気をつけて取り込む。…ようやく、この釣場で初の獲物を確保できた。

しばらくしてもう一匹、30センチ強のニジマスを加え、一休み。人も増えてきた。池は、都市部の池にしてはクリアだが、やはりアオミドロみたいのが発生しており温度が上がっているのかな?という感じ。おかげで、スピナーが使えない(藻がからまって回らない)。で、魚の活性はないでもないんだが…あまり釣れてない。一部、やけに上手いっぽい人が連続ヒットとかするが、ほとんどの釣り人、特にルアーは釣れてない。そして俺も以降は釣れない。

やはり、朝イチ、気温も低くプレッシャーも少ない状況はよく釣れるもんならしい。半端な朝ではなく、現場一番乗り級の朝が。最近、日が高くなってから釣り始めが多かったので、今後はちょっと気を入れ直そう。

ちなみにこの日、家で調理して食べるために2匹は持って帰ろうと決めていた。その2匹をギリギリ確保できたのはよかったんだが…釣ったマスをネットに入れて岸近くに引っ掛けていると、この釣場では、他に誰一人そんなことはしてなくて、なんかやってはいけないことをやっている気にさせられる。キープは禁止だったかな?と、何度もチケットを見直してしまったりして。
帰りに、魚を捌くための流しが設置されているのを見て、ちょっと安心したが、ナイフを忘れたので捌きはしなかった。
近いからまた来るかも知れないけど、イマイチ俺の感覚には合わないな、ここは。…もともと池タイプは好みじゃないし。

おまけスペシャル・ニジマス料理「グリルド・ホール・トラウト」

持って帰ったニジマスはいつも塩焼きで食っていたが、今回は、ちょっと違う料理をやりたくて持って帰って来たのだった。「グリルド・ホール・トラウト」というレシピだ。マスの丸焼き、と訳してしまうとしょうもなくなるので、あくまでもこのレシピは「グリルド・ホール・トラウト」。というわけで、その調理法を紹介。

もとは、海外のサイトではトラウトルアーのハウツーをどう書いているかな?とか思ってネットを見てたら見つけたレシピ。原文は、

Grilled Whole Trout
You may substitute your favorite whole fish.

4 small whole trout
Lawry's Seasoned Salt
 2 lemons, sliced
 4 sprigs fresh basil
 4 green onions
 Olive oil
Creole Butter Sauce

Sprinkle inside and outside of trout with Seasoned Salt;
let stand 10 to 15 minutes. Place several lemon slices, 
basil and green onion securely inside of trout; 
brush outside generously with olive oil. 
Grill trout in grill basket over medium-high heat 5 minutes on each side or until fish just begins to flake. 
Serve warm Creole Butter Sauce over trout.

 Makes 4 servings

Prep time: 25 minutes
 Cook time: 10 minutes

http://www.bigfishtackle.com/cooking/cooking_trout.htm

適当に意訳、さらに、有り合わせで対応した、マイレシピは次の通り。

  1. ニジマスは腹を開いて内蔵を取り除く。背骨沿いの血合いも取るべし。
  2. 腹の中、体の表面をよく洗ってヌメリをとる。完全には取れないのでそこそこで諦める。
  3. 腹の中と体の表面に塩を振る。ちょっと時間を置く(10分程度)。
  4. バジル(スーパーで100円で売ってる乾燥粉末)とパセリ(スーパーで…以下同)を腹内外にまぶす。たっぷりめ。
  5. レモン、タマネギそれぞれの半月状にスライスしたものを腹の中に並べる。
  6. 体表にオリーブオイルを垂らす。尾から頭まで一筋垂らして、あとは魚をかたむけて全体に行き渡らせる。魚をひっくり返して同。
  7. 魚焼きグリルで中火で片面10分ほどずつ焼く。まあ、つまり、ちょこちょこ観察してほどよく焼けるまで焼いた。
  8. バター(食パンに塗る用のチューブバター。本当は普通のがよかったのだがこれしか…)を、小皿に、食パン2枚食えるくらい出す。塩を目分量で加え、ガーリック粉末(スーパーで100…以下略)とパセリを適当に加え、レンジで10秒くらいで溶かす。これを焼けた魚にかけて、完成。

…先の英語が読める人ならわかるだろうが、俺のやり方は結構、勝手な改変をしてしまっている。特にパセリは、手許にあったのでつい振ってしまった。が!…これが期待以上にウマかった!効いていたのはやはり、バジルとバターとオリーブオイルだろう。マスは、腹を捌いた時にはアオミドロを食っていて、その臭いがしており、「なんか不味そうだなオイ」なんて思ったんだが、そんな臭いも、特有の泥臭さも打ち消され、いままでの自作マス料理の中でもトップクラスに美味しかった。

塩焼きに飽きた人はぜひお試しあれ。30センチから35センチくらいのニジマスでやるのが特にウマいのでは、と思われる。

2006/7/22 山梨県 桂川(忍野)
狙った魚 ニジマス、ほかトラウト
釣れた魚 2匹。ブラウントラウト、ニジマス

ますます渋いよ。


前回に続き忍野へ(この間に実は一度、朝霞ガーデンに行ったがボウズだったのはナイショだ。まあ1時間半くらいしかやってないし…)。同行者も、前回に引き続きダニー。

狙いとしては、前回バラしまくった&初心者のダニーと同じ釣果の雪辱を晴らすべく、ということなんだが、実のところ、前回のアタリの数からして、二度目は結構釣れるだろう、と期待していた。が、到着して間もなく、いくつかの想定外の出来事によりその想いは裏切られた。

まず、時期柄、河岸の草が、前回の2、3倍に成長していた。ルアーを投げる邪魔になるし、場所によっては岸に近づくことさえ容易でない。というか無理。そして、魚影。前回より明らかに薄い。隠れているのか?いや、第一土曜日が放流らしく、時間が経っているのでそのせいかも知れない。あと、前日まで数日間続いた雨の影響で、流下するゴミが多い。これは、凶と出るのか吉と出るのか…見た感じ、ゴミはある意味ルアーっぽいので、ルアーが埋没してしまいそう。また、魚が流下物を食べているのが見え、これもルアーの威力を削ぎそうに思えた。
そして最後に、なんとロッドのトップガイドが割れていた!そのままだと鋭い断面があり、ラインが切れそうだったので、ペンチでSiCの輪を取り除く。とりあえず、今日はこれでやるしかない。

で、釣り始めて見ると、これが釣れない。オイオイオイオイ…というくらい釣れない。周囲を見ても、前回はしばしば誰かのロッドが曲がっていたのだが、この日は明らかにその頻度が低い。これはキツそうだ。

結局、赤い鉄橋のところで、岸近くの茂みの下に定位していた大きめの魚を、上流から流したミノーをじっくり見せて誘うという粘着質な釣り方でやっと釣り上げた。と、これが、40センチ弱のブラウントラウト。最初はなかなかいい引きだったが、すぐにぐったり。しばしば思うが、ブラウンは根性無しだ。

無事ランディングしてみると、なんとこの魚、右目が潰れている。この場所で右目の潰れたブラウン…!こいつは、間違いなく、前回にダニーがミノーで釣って、GIRLIEにも「魚が怖くてフックを外せない」などとホザいている間にぐっさりと右目を抉ってしまったアイツだ。俺が頼まれてそのフックを外した時には、陸に上げられてさんざん時間が経ち、右目とアゴもかなり痛めていたので、こりゃあ死んだか?塩焼き葬か?と思いつつ、えんえんと鰓に水を食らわしてやってたらなんとか自力で泳ぎ始めたのでリリースしてみたのだが、まさかまた釣ってしまうとは。

バカなヤツ、と複雑な気持ちになったが、潰れた右目以外は体やヒレ、アゴも奇麗になっていて、魚の怪我も結構治るもんだなと感心してしまった。

その後、またなかなか釣れない状況が続いたが、ディープコンタクトというミノーで、底近くの魚を狙うと意外と反応がいい。平坦な川底の人頭大の石についた大きめのレインボーに一度クチを使わすことに成功したが、ミスバイト。水深があり流れも早い場所で都合よい位置に泳がすのは苦労したのに。
大きな駐車場の近くの橋からちょっと上流に、深いところがあり、そこでディープコンタクトを使ってようやく2匹目。

さらに上流へ行くと、なかなかロケーションもよく魚影も濃い場所。そこで粘るが、反応はあってもなかなか食わない。食っても成功しない。トロいマスどもめ!ガッツリ食えよ!などと悪態をついてみるも、釣れんものは釣れん。水面を流下するゴミを食べるマスは、なんとなく活気がある。ので、いっそ表面ということで、キャトルクローラー(芋虫型プラグ)を、流れに乗せてただ流す。すると、なんと狙い通りに水を割ってマスがアタック。が!…フッキングしなかった…。

結局、今回もバラしは多かったが、それ以上にそもそもアタリが少なかったのが釣果が伸びなかった原因だろう。まあ、周囲でも夕方に「一匹も釣れねえ」とか「やっと釣れた」とかって会話が飛び交っていたので、こんなもんなのかなあ。

次は、ちょっと釣れるとこ行きたいなあ。

2006/6/10 山梨県 桂川(忍野)
狙った魚 ニジマス、ほかトラウト
釣れた魚 6匹。うち2匹ブラウントラウト、他ニジマス

渋いよ。魚影は濃い、反応もいい、けど微妙に渋い。


今回はとりあえず管理釣場でない場所、と思ったが、やはり魚は確実に釣りたい、というのと同行者を拾って行く地理的な問題などから、桂川上流の忍野地区にチャレンジすることにした。忍野は、ルアー&フライ専用釣場であり、キャッチ&リリースが義務づけられている場所だ(※)。ヤマメ、イワナ、ニジマスの他、ブラウントラウトなどの放流もあり、まあ簡単に言うと管理釣場と一般河川の中間みたいな管理のされ方だ。
※ここでのC&Rについては、俺は誤解していて、「すべてリリース」と思っていたのだが、帰ってから日釣り券をよく見ると「15cm以下はリリース」と書いてあった。

忍野は、特にフライフィッシャーには有名な場所らしいし、存在自体は俺も10年近く前から知っていたが、実際に釣りに行くのは初めてだ。バイクツーリングの途中で「忍野入口」信号は何度も通っているし、忍野八海にも行った事があるのに、なんで今まで釣りは行った事がないのかが不思議だが。

朝は6時過ぎに今回の同行者ダニー宅近くのコンビニに集合。「雨男」を自認する俺に似つかわしくないよい天気。爽やかな初夏の朝の空を見上げつつ、本当ならこのくらいの時間には釣っていたいのだが、とも思いつつ、出発。そこから一般道→八王子IC→(中央道)→河口湖ICというコースで行ったが、1ヶ月前に導入したETCが遂に役立ち、高速代は半額(950円)。すげー得した気分だ。

現場について、まずは入漁証を買う。黄色いノボリを目印に駐車場に入ると、どう見てもただの民家。あれ?いいんだよなあ、ここで?などと思っていたら縁側から婆が出て来て券を売ってくれた。日釣りで800円。ここのところ管理釣場続きだったので、えらく安く感じる。

濡れ足ジョン(本人)
リゾート気分な格好で余裕を見せつつ、しかし実はダニーに先を越され至って必死にキャストを繰り返す。

美術館の駐車場(村営無料駐車場)にクルマを止め、いざ。まずは大場所、忍野地区最下流のプールで開始。…足場がいい、と聞いて(※俺の「聞いて」は大抵はネットか本から聞いての意味だ)いたのに…ものすごく足場が悪いじゃないか。水際は崖状で、草が生い茂る斜面の地面はふかふかの黒土。ビーチサンダルで行ったのだが、何度か滑り落ちそうになった。
左足を土に埋めるようにしてグリップを確保しつつキャストする。魚は居ないではない…が、あんまり反応はよくない。と、さっきから隣でバシャバシャと音がする。…ダニーだ。なぜ?前回は早戸川で1匹か2匹が限界だったのに、俺がノーバイトのうちにもう何度も掛けて、見る間に3匹目を上げている!
何が…何が違うんだ?と、見ていると、ダニーはリールを巻くのが早い。前回の早戸川でも、早過ぎでルアーのアクションが大き過ぎて釣れてなかった。のだが。試しに、俺も同じくらいのスピードを意識してリールを捲く。1.5〜2回転/秒くらいか。すると、どうだろう。沖の方から魚が群れをなすように追って来るではないか。
ここのところ、管理釣場続きで、しかも実はネイティブリバーのルアー経験がほとんどない俺は、すっかり管理釣場式で釣っていた。つまり、とにかくスローリトリーブで、魚を脅かさないように、静かにスプーンを引いていた。が、どうやらここの魚はルアーにあまりスレてないのか、そんな地味な動きにはあまり反応せず、高速リトリーブやミノーのジャークにものすごくよく反応する。
…初心者のダニーの手前ベテランぶっていたが、実はトラウトのルアー釣りに関して大して引き出しを持っていないことが露呈してしまったかたちだ。特定条件のヒットパターンを妄信して空振りとは。

その後は、やり方を変えて、魚はよく追って来るようになった。ただ、なかなか最後のイチオシがない。食わない、或いは、食いが浅くてかからない。そして、ようやくヒット!と思ったらバラし。2匹のマスをバラしてしまった。

ようやく釣れたまともなニジマス
結構流れの強い、瀬のような場所で。ここは自分的にはやり易かったかも。

釣れてないのが悔しかったが、このプールで一日を過ごすわけにも行かないので、移動することに。美術館前のちょっと流れの強い場所で、ようやくヒット。ものすごく小さい。パーマークを認めて、ヤマメかと思ったが、ちょい違う。ニジマスの幼魚かな。そして間もなく、25センチほどのニジマスを2匹追加。しかし、ここでも、2匹ほどバラした。特に1匹は、初めてスピナーでの釣果になる筈だったので無念。スピナーというのは、初めてルアー釣りをやった頃から持っているが、今まで1匹も釣ったことないのだ。
しかし、それにしても今日はよくバレる。どうしたことか…。

その後、「自衛隊橋」と呼ばれている(たぶん)場所で、俺もダニーも1匹ずつ追加。しかし、やはりこの川は、ルアーへの魚の反応がすこぶるよい。確かに、周囲にはフライマンばかりで、ルアーを投げている人をほとんど見かけない。本当にルアーにはあまりスレてないのかも知れない。
ちなみに、ここでも1、2匹バラした。いい加減に何かおかしいと気付くべきだったかも知れない。

あんまりウマくない蕎麦と、魚類学者を目指す?少年

昼飯は、カーナビで周辺検索したら出た天祥庵という蕎麦屋で食べた。佇まいはすこぶるいいし、そばもけっして不味くない、まあそこそこウマいが、しかしぶっかけ蕎麦(もり+ちょっと種類が多い薬味)で1300円は高過ぎじゃないのか。金額の割に、どうも満足感に欠けた。次回は行かないと思う。

午後は、さきほどの続きの位置から釣ろう、ということで、道路を少し歩いて川岸に降りるところを探す。公園ぽいところがあったので入っていく。と、どうも人の家の庭先っぽい雰囲気が…。でも川はもはやすぐそこに見えたし、河岸そのものは人の家ということはあるめえ、と釣り開始。沈んでいる木などの障害物についている魚がいて、それを狙う。
ふと気がつくと、隣に少年が立っている。「ぼくん家にはいっぱい人が来るなあ」だと。…なに?もしや、そこの地主がソフトに俺を追い払う為によこした刺客?とりあえず、ここは穏便に当たり障りなく、直球で質問してみた。「ここって、もしかして釣り禁止だったかな?」…すると、さっきはさりげなく独り言風に喋っていた少年は待っていたように饒舌に語り出した。曰く、ここは自分の家の庭、でも川は違う、だから背後の池は釣り禁止、でも川は禁止じゃない。魚がいっぱいいるところは他にある、動物の森でサメが釣れる、サメはシーラカンスより市場価格が高い。…多少、話も逸れつつ、事実誤認ぽいところも感じられたが、まあ、釣りはしてもいいらしい。
何故かえんえんと喋る少年に適当に相づちをうちつつ、投げていると、ヒット。15センチそこそこのブラウントラウトだ。すぐに放そうとしたが、魚を見た少年が、珍しい魚だからバケツを持って来たいと言う。ニジマスとそれ以外のマスの見分けが付くらしい。10歳以下の子どもにしてはよい観察眼だ。科学の普及につとめるNSRの構成員として、ここは少年の知的好奇心に応えねばなるまい。ということで、バケツを持って来るまでネット内で泳がせて待ち、くれてやった。奇麗な魚だとまじまじと見つめる少年、しかし、厄介なことにさっき現れたそいつのダチ公が、バケツ片手にしょんぼりしている。
…おいおい、なんで魚一匹なのに二人ともバケツ持って来るよ?仕方ないので、もう一匹ブラウントラウトを釣ってやった。すぐにもう一匹揃えた俺に少年はいたく感嘆していた。よし。ちょっと格好いいぞ俺。

忍野の少年。
魚の研究者になりたいらしい少年。精進してくれ。

その後、ちょっと話をしてやって、じゃあな、魚はいつか逃がしてやってくれよ、と釣り上がって行ったが、少年が付いて来る。おいおい、もういいだろ?と少年が一言、「僕んち、温泉やってるんだ」「あーそう。いいね温泉。今度入ってみるかなあ」などと言ってみて、はたと気がついた。背後の建物の竹垣。あの向こうは露天風呂だろ。右か左の半分は女湯だろ?…こんなところで覗きと間違われても困るので、ここは切り上げることにした。いや別に何も見えなかったけど。

ちなみに、ダニーはこの間、まったく俺と少年には絡んで来なかった。子ども嫌いか?まあ、俺も別に子どもは好きじゃないが。ただ、こういうところで子どもに変な夢を与えるのは好きだ。10年後に、「あの時、あの人に会ったから今の俺が在る」などと、勘違いでも思われていたら面白いからだ。

バレバレの日

一度道路に出て、それから再度、河原に出ると、堰堤上のプール。しかし、ここは魚影も薄いし反応もイマイチ。さっさと上に上がる。やがて橋が見えて、ここで対岸に渡ってクルマに向かって釣り下がろうということになった(実はこの上流にも良いポイントがあるらしいが、俺は地図を忘れてたので、ここらで釣場は終わりと思ってしまった)。ダニ−が、疲れて河原で昼寝している間に、橋のすぐ上流のところで粘る。対岸の木のオーバーハングの下に突っ込むと反応がいい。しばらく投げるとヒット。が、バレる。また?
頭に来て粘ったところ、4ヒット、全部川の半分くらいまで寄せたところでバレる。ちなみにスプーンは木に引っ掛けて4個以上失った。だってオーバーハングの下まで突っ込んだ方が掛かるんだもの。魚も。
しかし、それにしても今日はバラしが多い。

ダニーが起きて来てから、川の対岸に渡り、さっさと釣り下る。この過程でも数匹をバラす。最後、再び自衛隊橋まで下ったところで、日暮れ近くまで釣ることにする。
ここで、再び点からを試すことに。前回の養沢でテーパーラインを失くし、今回、代替にフライ用のシューティングラインを持って来ていた。これで出来るかどうか、実地テストがしたかったのだ。
で、結果、多少やりずらさはあるが、まあまあ行ける。ただ、問題はラインではない部分にあった。前回、樹木が邪魔で後ろが取れないとき、横(川の流れと並行近く)にラインを振ってやれば対応できた、と書いたが、それが万能ではなかった。ウェーディングしていなくて、背後にも木、岸際にも木。すると、もうラインを振れるコースが限られていて、ひとつのポイント(立ち位置)で1カ所にしか毛鉤を落とせない。この状況では、ラインの長さを変えられるフライの方が、柔軟に狭い環境に対応できているように見えた。そんな状況と、ルアーよりフライにスレているのか?な魚のためか、今年初のテンカラ不発。不敗神話が破れることとなった…。…ってまあ、30分もやらなかったんだけどね。

やはり最後はルアーであと一匹と思い、なかなかクチを使わないが反応する魚は確認できる場所でしつこくキャストを繰り返す。ダニーは、今日は予想以上に釣れたこともあり、もう引き上げムード。しきりにもう諦めろとうるさい。ええい。黙れ。お前より1匹少ないってのが一番癪なんだよ。
もはや日は山の端に隠れ、タイムアウトも時間の問題というところで、遂に!狙い続けていた魚を掛けた!さすが俺!…がしかし!ランディングしようと抜き上げた瞬間、バレた!!マイガッ!だが、そこでまだ諦めない。1匹かかるならもう1匹、橋の反対側で投げること数分、再びヒット!よし、さすが俺!アワセも入れた、そんな大きい魚でもないし、後は陸に上げてしまえば…と、ここでまた!痛恨のバラし!ええええ?

さすがに、潮時と思いここで撤収。しかし、最後の最後にバレるときに、俺はひとつ気がついた。魚大きくないのに、ドラグ鳴り過ぎ。つまり緩過ぎ。…そのせいで、ちゃんとフッキングしたり、取り込み中にラインを張ったり出来ていなかったのかも。今日は、初めて使ったラインがよくリールに絡みやがって、ねじりん棒を直すためにドラグを何度か緩めたが…その後の締めが足りなかったか?…なんとも初歩的な…。

帰りは、高速に乗る前に河口湖インター近くで乗る前に宝刀を食した。1300円という値段は昼間のそば屋と同じで、観光地の食事処にありがちなカルテルの存在を感じさせたが、こちらはボリュームがたっぷりだったので満足できた。というかむしろ多過ぎた。あと、つまみとしてワカサギの天ぷらを食ったのだが、なかなかウマいねこれ。実は初めてで。だって諏訪湖とか霞ヶ浦あたりのって食う気になれなかったから。ここは山中湖産ということだったので良いかなと。ただ、つまみはあってもビールがなかった(さすがに、これから高速乗るというとこで飲めない)のは至極残念だった。

まあ、結果は、一応はネイティブリバーでボウズではないのだから、そう悪くもないのだろうか。でも、全然納得いかない。倍は釣れたはず、という気持ちがある。今回、俺の持っている管釣り向けのマイクロスプーンは、忍野の魚にはアピールが小さいようでイマイチだった気がする。あと久しぶりに使ったバリバスのオレンジ色のラインも、縒れ易くてイマイチだった。
次回は対策を講じて、このシーズン中にもう一回チャレンジしたい。

2006/5/20 東京都 養沢(養沢毛鉤釣場)
狙った魚 ニジマス、ほかトラウト
釣れた魚 25匹。うち2匹ヤマメ、他ニジマス

やはり毛鉤って釣れるみたい


先週に引き続き連続で釣行。釣りはタダでは行けないので、浪費し過ぎかと心配になるが、こういうのは行ける時に行っとかないと。ということで、東京の隠れオアシス、秋川渓谷は養沢へ行って来た。

養沢 上流部
東京都あきる野市、養沢。と、説明しなければ誰も都内とは思うまい。

養沢は、秋川の支流だが、そのうち4kmにわたる区間が「毛鉤専用釣場」となっている。が、昔にフライ好き外人がいたとかいないとか(イヤいたんだけど)って歴史もあり、通常の管理釣場とは運営の仕方もちょっと違うっぽい場所だ(名称も、本当は「トーマス・ブレークモア記念社団」と言う)。
ただ、俺にとって重要なのは、この釣場は、基本的に養沢という自然の渓流をそのまま釣場にしており、一部を除いて石による仕切りなどもなく、自然そのままの環境に限りなく近い状態で釣りができるということだ。自然でないのは、放流による魚影の濃さだけで、しかしそれも、変化に富む環境ということもあっていわゆる管理釣場的な濃さとはちょっと違っており、渓流釣りの練習場としては非常によい環境と言える。

ただ、ここは名前からもわかる通り、「毛鉤専用釣場」なので、餌釣りはもちろん、ルアー釣りも禁止されている。原則的にフライのみなんだが、テンカラは許可されている。公式サイトのBBSとか見てると、なんか異端なのかなあ、という感じでちょっとポジション微妙ぽいけど。

さて、今回の釣行は、俺の実兄であるマジーと同行した。マジーは釣りはそれなりに嗜んでいるが、たぶん実は、ブラザーズで同行するのは初めてだ。2年前に買ったテンカラの道具を最近になってまともに使い始めた俺だが、奇遇にもマジーは今年の春にテンカラの道具を買い、何度か川には行っているがまだ魚は釣ったことがないとのこと。そこで、最近「毛鉤は釣れる」とか連呼している俺にあやかりファーストフィッシュをゲットしたいらしい。
とにかく釣る、ということで「(先の日記に出ている)早戸川に連れてけ」とのことだったが、俺が興味があったので今回は養沢にしたという経緯だ。

しかし、俺にとっても、自信満々に「絶対釣れる」などと言ってみたものの、実は2回の早戸川以外ではテンカラで魚を釣ったことがない。内心では「果たして別のフィールドでも釣れるんだろうか?」と心配しつつの釣行であった。

俺としてはよくあることだが、当日の天気はずっと雨の予報。ただ、軽く済みそうだったし、出来れば釣りの翌日は休みの方がいいのでそのまま予定通り土曜に決行。朝7時の現地待ち合わせに合わせて自宅を出た頃にはまだ雨がぱらついていたが、釣り始める頃からは晴れ間も覗き、天候には恵まれた方だった(この日はいろんな意味で天候には恵まれた。詳細は後で)。

受付のログハウスで、料金(4500円/1日)を払う。高いな。けどまあ、ここも俺としては高速使わないフィールドなので、まあ受け入れられる出費だ。
会員登録を行うスタイルになっており、会員証を発行してもらってから料金を払う。ちなみに、登録自体は無料。受付のおばちゃんから、ルール等についての説明(ゴミ捨てない、とか他人の邪魔しない、とかみたいな、ほとんどは当然のマナーというヤツだ)を受けて、いざ。

受付は、毛鉤専用釣場の最下流にあり、ここから4kmにわたり上流へ向かって釣りができる。駐車場も、川沿いの道路に沿っていくつかあり、どこから入ろうかと考えたが、まずは、そのまま最下流から。最下流の数百mだけ、「練習エリア」として、いわゆる渓流型管理釣場のように石で堰堤を作ってプールにしてある(魚影は通常の川よりは当然濃いが、早戸川ほどに密集してはいない)。

養沢 練習エリア
朝イチでロッドを折り意気消沈のマージ−。俺のロッドで釣るもどこか覇気がない…。合掌。

ちょっと腐っている、のか?な木の階段を降りて、足場のよい、しかし川からは微妙に離れた(なぜなら、そこに既にエサ待ち風な魚がいた)場所で竿にラインを継ぎ、伸ばす。と、マジーが、足場の悪い階段の途中でなにやらごそごそと準備にかかっている。そんなやりにくい場所でやるとモノを落っことしたりするだろうに、そんな焦らんでも…とか思いつつ、俺も多少気が急いていたのでそのまま準備していると、なんと。マジーは穂先を折ってしまった。…っておおぅい!?まだ1匹釣るどころか1投げもしてないよ!?
とにかく、折れた穂先を現場で継ぐ術はないことは明白なので、「適当に交代しながらやるしかなかろう」と声をかけ、釣りに入る。俺はやる気満々。マジーは、いきなり意気消沈。まあねえ。気持ちはわかるが、仕方ないね。

しかし、どこかで見た情報通り、この練習エリアはスレていて、なかなか渋い。早戸川に比べて、毛鉤を無視、または見ても食わない魚が多い。いや、もしかしたら魚の絶対数の問題かも知れない。とにかく、予想外に渋い。…とは言え、2つ目のポンドまでつり上がったところでまず1匹目のニジマスを釣り、ふて腐れておにぎりを食べているマジ−に竿を渡した。
その後は、適当に交代しながら、練習エリアを釣りあがった。マジーはいっちょまえにレベルラインなど使いたがっており、俺の竿にマジーのラインと毛鉤を繋いで、主にマジーに使わせた。
で、ところどころで交代し、俺は7匹のニジマスを釣った。マジーは1匹だけだ。
俺としては、ここで、いくつかのことを確認した。ひとつは、やはり、テンカラで、しかも水面が平面になるような、限りなく止水に近い状況では、「誘い」が非常に有効であることを知った。普通に流す毛鉤には無反応な魚が、止まりそうな速度で流れる毛鉤を、つ、つーと、魚から逃げるように動かしてやると、興味を示して付いて来る。付いて来て、そこで止めておくと引き返されるのだが、さらについーっと数10cm単位で引くと、ぱくっと毛鉤をくわえることが多かった。
ただ、これは本当に流れが緩い場所での話で、ある程度流れが早い場所では、やはり流れるべくして餌が流れて来るコースに載せてやった方が反応がいいように思えた。
また、魚がやたら底の方に溜まっている落ち込みがあって、何を流しても無反応だったのだが、マジーが持っていたニンフを流したら反応が良く、ウェットフライの効用も知った。さらにここで、魚が食い付く瞬間がよく見えないので、ラインの動きでアタリをとるということにも成功することが出来たのは収穫だった。
こういったケーススタディがいろいろと出来るのは、魚影がやたら濃い釣場の利点だと思う。

10時をまわったあたりで、一度川から上がり、マジーの竿をなんとかすることにする。管理事務所のおばちゃんに訊くと、五日市駅のあたりに2軒の釣り具屋があるというので、そこへ行く事にし、2軒目の、名前は忘れたが花屋の隣の釣り具屋で、マジーは安いテンカラ竿の入手に成功。これでやっとまともに釣りができるだろう。

養沢 絵に描いたようなコレ
絵に描いたようなコレを、やろうやろうと思って今までやったことがなかったので実践してみた。美味いね。自然スパイスは。

現場に戻ったものの、そろそろ腹も減って来たので飯にすることにする。天気はすっかりよくなって青空が広がっており、むしろ暑い。今日は、持って来たスーパードライが美味く飲めるだろう。実際美味かった。俺とマジーが釣りをするのは、実はかなりディープに釣り人な父親の影響だ。その親父が、釣りに缶ビールを持って行くのを俺はあまり善い事と思っていなかった節があったのだが、今となってはその気持ちはよくわかるし、この楽しみは譲れんな。もちろん、帰り時間とのバランスをわきまえておく節度は忘れてはいけないが。
そして、今回は、ようやく天候にも釣果にも恵まれ、渓流のお約束的だが実は初の試み、「釣った魚をその場で焼いて食う」を俺は実践した。食う為に確保していたのは1匹なので炭をケチってしまい、火力不足で生焼けな部分もあったが、しかし美味かった。いわゆる「自然スパイス」はおおいに効いていたと思う。しかし、実際のところ、生臭くもなく、実に美味いと感じた。次回は2匹くらいは焼こうかと思った。…ちなみに、俺が魚を焼き、焼き鳥缶詰とカップヌードルを食い、コーヒーを入れて飲む間、マジーはおにぎりをそうそうに食べ終わり暇をもてあましていた。…こういうのはさ、楽しむための準備ってのがあるのだよ。

あんまり釣りと関係ないが、川沿いの道路で歩いて移動中に、カワガラスを見た。実物は初めてだったのでちょっと嬉しい。ちなみに、俺が初めて見ると鳥を判別できることが多いのは、20年ほど前にはバードウォッチャーだったからである。図鑑に、「カメラを買う前に100種類覚えろ」と書いてあったので真に受けて覚えたのがまだある程度残ってるのだ。

さて、ゆっくり飯を食って午後、仕切り直しといった感じで、ウェーダーを履いて宝沢の下あたりから釣り始める。練習区間とは異なり、川自体には手を加えられていない。岩も植物も多く、両岸の樹木も迫り、下手にラインを振り回すとすぐに木を釣ってしまう。川幅は狭く流れは速い、魚はよく見えない。一瞬練習エリアのイージーさが恋しくなったが、しかし、ここで釣ってこそ自然渓流での1匹の為の練習にもなろうというもの。実際、攻略のしがいもありそうだ。面白いではないか。

ここで、俺は改めて自分の竿に自分のテーパーラインを継いで、毛鉤は、今回の為に会社を遅刻して買い求めておいたエルクへアカディス#14を結んだ。とりあえず、今日はこれでやると決めていたのだ。

後ろが開けてないのだが、偏光メガネを忘れた(というか、クルマの中で紛失?したらしい)俺としては、川の横から投げたかった(角度的に水中が見えなかったから)。また、ラインを上下に降ると、川に多いかぶさる木の枝に引っかかりやすい。そこで、竿を横に振って投げるという便利な方法を思いついた。これはなかなか良い。ラインの軌道が見えているので投げ易く、また、川の流れに沿う方向でしかも上下の幅が小さいので、樹木のオーバーハングの下などにも投げ込みやすい。それでしばらく進むと、落ち込みの上の部分でニジマスが釣れた。…止水で、完全に見えている魚を釣るのより、面白い。少なくとも新鮮だ。おもしろいなこれ。

その後、釣りあがるにつれ、気付いたことがひとつ。釣れない魚は釣れない。たまに、落ち込みなどにごっちゃりと(管理釣場的に、1m四方に100匹くらいいるんじゃ?という濃度で)魚が溜まっていることがあるのだが、そういう魚はぜんぜん毛鉤に反応しなかった。底に張り付くように密集しており、思うに何か、底近くにいい餌が流れてくるのでそこに固まってるんでは?と思った。とにかくそいつらは水面近くの出来事にはあまり興味がないようで、すこぶる毛鉤への反応が悪い。先に言ったように、マジーが持っていたフライ用のニンフでそこそこ反応があったが、基本的に今日は表層狙いで行きたかったので、以降は、10投くらいで釣れなきゃスルーすることにした。

そんなこんなで釣り上がり、バーベキュー場のあたりまで釣り上がる。ポツポツは釣れる。そんなに悪くない。たまに、1カ所で何匹もかかるところがあったが、そういう場所はなるべくマジーに譲り(俺、寛大!)、俺は「釣れるポイント探し」の訓練に注力していた。

養沢 雨
なかなか激しい雨。雷鳴も轟いてましたが…おかげさまでいい釣りができました。

そして15時頃。川筋に、山側から風が吹いて来た。なんか気がつくと空がやたら曇っている。細かい雨がぽつ、ぽつとパラついて来た。突然に川を降りてきた冷たい風は、急激な気圧の変化によるものだろう。こりゃ激しいのが来るな、クルマに戻るか?と思ったが、幸いなことにすぐ近くに抉れた岩を発見。そのまま釣りをしていると、やがて猛烈なスコールが。
自分の読みの的中に「俺冴えてる」と酔いしれつつ、岩の下で一服して待つ。経験的に、鉄砲水の心配をするような状況ではないし、突然に降り出した雨は突然に止む、と考え、しばし待つ。残念なことにタバコは一本しかなく、すぐにやることがなくなってしまったが、そこは待つ。空を見たり水面を見たりしてしばし待つと、これまた予想通りに、雨は問題ない程度にまで弱まって、やがて止んだ。

岩の下から出てみると、俺の上下流で釣っていた釣り人達はいなくなっていた(マジーも)。しかし、川を見ると、薄く濁りが出て(いわゆる笹濁りという感じか)、たくさんのゴミが流れていた。木の枝、葉っぱ、実、見えないけどたぶん昆虫なども流されているだろう。…これは。チャンスなのではないか。

養沢 ヤマメ
実は管理釣場でヤマメは初めてか?養沢はヤマメに限らずニジマスも総じて魚体がキレイだった思う。

勢いこんで、先ほどまで釣っていたポイントにエルクへアカディスを流すと、さっきまでは反応があってもなかなか食わなかった魚が、あっさりと釣れた!続けて2匹、3匹とヒット。断然反応がよくなっている。
さらに、そこからやや下流、背尻から岩が抉れた淵に木が被さる、良さげな場所に毛鉤を流すと、面白いように釣れる。しかも、ようやくヤマメも2匹釣ることが出来た。23センチくらいで、ヒレも奇麗な魚だった。

ひとしきり釣って、お土産の数匹をクルマに置き、最後により上流を釣ることに。大きな岩のある落ち込みで、実に教科書的に流した毛鉤にヒットさせたが、ビシっ合わせた手応えが一瞬で軽くなる。あれ?バレたか?と思いきや、なんと。穂先からラインがすっぽ抜けていた。

しばらく、糸と針が付いている筈の魚をそこで探したが、見つけられず、俺は予備のラインも持っていないし、時間もそろそろ無かったので、その上の橋から道路に上がって納竿した。

結局、この日は俺は25匹の釣果となった。マジーのアクシデントに付き合いながらこの数字なら、まずまず期待を超える成果だ。数字の成果以外にも、初めて「普通の」渓相でテンカラをやり、気付いたことは多かった。
かくなる上は、次は非管理釣場で釣って来るしかあるまい。

どこに行こうか。楽しい悩みどころだ。

ニッシン プロスクエア マルチテンカラII 1号360
ニッシン プロスクエア マルチテンカラII 1号360

俺の使ってるのもニッシンの3.6m。50センチのニジマスも取り込めました。
ダイワ テンカラ FSライン
竿とライン、あとはエルクヘアカディス(400円くらいで買えます)があれば釣れる、と。少なくとも管釣りでは。

2006/5/13 神奈川県 早戸川(管理釣り場)
狙った魚 ニジマス、ほかトラウト
釣れた魚 ニジマス15匹、ブラウントラウト5匹くらい。
ブルックトラウト1匹。

予想外の悪天候、けどやっぱ毛鉤は釣れる


またまたリヴァスポット早戸。自然渓流や湖も行きたいけど、やはり確実に「でかい魚がうようよいる」管理釣り場もなかなか。1日券4000円は高くも感じるが、早戸川までなら、俺の場合は高速を使わない(経路的に上手く使えない)で行くので、ちょっと離れたフィールドへ行く費用(高速代+遊漁料)とそんなに変わらないという事実と、管理釣り場では「釣れるかどうか(ボウズ or NOT)」ではなく、「どう釣るか」で楽しむという姿勢になってきて、ちょっと気に入ってしまっている。

今回は、前回からの流れで釣り初心者のダニーとともに。
以前、当時勤めていた会社の同僚で釣り初心者のミリバールを連れて「絶対釣れるからよ!」と管理釣り場(FISH ON! 王禅寺)に行ったら釣り場は臭いし汚いし彼はボウズで、以降釣りへの興味を半減させてしまったことがあるが、今回は、同じ轍は踏むまい。リヴァスポット早戸は中途半端な遠さで高速も利用しにくいという弱点はあるが、山奥でロケーションはいいし、水はクリアで魚は嫌と言うほど見えるし、いかに初心者でもボウズはなかろう。

早戸川 ブルック
ブルックトラウトは初めて釣った。見た目的には、なにか野性の香り漂う感じが結構好きだ。

朝は早く出たので、7時くらいには釣り場についた。結構、既に人がいる。やはり、土曜日は混雑するか。とにかくも、券を買って釣り支度をする。大量の魚と、時折誰かのロッドがしなるのを見て、ダニーも乗り気だ。
なかなからラインの結び方を覚えないダニーに結び方を教えるのが面倒なので代わりにラインに小さいスナップを付け、そそくさと投げ始める。
ほどなく、1匹目のニジマスが釣れる。30センチ強くらい。使っていたのは、前回突然好きな色になった赤金、1.6g。ほんとはもうちょっと重いのが欲しかったが、店にこれしかなかったので色優先で選んだものだ。
さっそくの釣果にダニーも意気込む。が、意気込むとスプーンがあらぬ方向に飛び、岩や木を釣って、四苦八苦しているが、まあ、時間はあるので、大人の判断能力と自助努力でなんとかしてくれということで。

前回ここで好調だった緑のTROTスプーンを含めていろいろ試すが、赤金はそこそこ良いように思えて、しばらくそれで続けて何匹かニジマスを釣る。が、やがて、雨が。雨は徐々に無視出来ない強さになり、カッパを着ての釣りとなる。一応、小雨のレベルで釣りは続けられるが、気温も下がり、水面にも波紋が目立ち、魚の反応も悪くなる。再び、手持ちのアイテムをいろいろと試すと、どうも黒(裏は桜色)の2.2gスプーン(MIU)への反応がよく、この日は結局これをメインで使った。

朝のうちに、ちょっといいサイズの魚が釣れたが、上げてみるとニジマスではない。なんだこりゃ?背中にまだら模様があってなんだか長い。どうやら、ブルックトラウトか。大きさは40センチ強くらい。この魚は初めて釣った。初めて釣る魚はなんだか嬉しい。ひゃっほう。ダニーは相変わらず釣れてない。しかも、気温の降下と雨が強くなるにつれ、ますます状況は渋くなる。

俺の方も、あまり釣れなくなってきた。周囲も、フライマンが時節ロッドを曲げる程度でそれもあまり高い頻度ではなく、特にルアーは厳しいようだ。俺は、状況打破と「前回の爆釣はフロックだろうか?」ということを検証するために、今回もここでテンカラ(毛鉤)に切り替えてみる事にした。

早戸川 ニジマス
レインボートラウトは初めてではない。けど、きれいな魚体のものを選んで一応撮影。テンカラで釣った。いやよく釣れるわ。これなら自然渓流でも1匹や2匹…と妄想は先走る。

竿を伸ばし、ラインと毛鉤を付け、さっきから釣っていた場所の魚が溜まっている場所に、いざ、振り込む。毛鉤が水面に落ち、やがて水面下に沈む。前回は、浮いている方がいいように感じたが、その後調べると沈めてよいらしいのでそのまま。すると、群れて定位していた魚のうち一匹がすぅっと毛鉤に近づき、パクッと。すかさず合わせると、よい手応えで30センチ弱のニジマスが釣れた。おお。やはり釣れる!

そのまま、その場で5匹程度を釣る。毛鉤を振り込むのは前回より上達していることに気付いた。結構、意図した場所近くに針が落ちる。それと、慣れたのか、天候か、針がよく見える。針がよく見えるので、その針の周囲の魚の動きも確認できた。ルアーに比べて断然反応がいい、とは言っても、反応する魚としない魚がいる。しかし、水に入れた毛鉤をすーっと動かすと、それまで無反応だった魚が反応したり、付いて来るだけだった魚が食い付いたりということがあった。なるほど、これが「誘う」ということなんだろうか。

以降も、毛鉤はなにせコンスタンスに釣れる。ある程度やる気がありそうな魚の周囲に投げ込みさえすれば、必ずといっていいほど反応があるし、少なくともここでは、魚が見えているので合わせも簡単だ。しかも今日はなぜかブラウントラウトが結構釣れる。こうなって来ると是非、自然渓流で試してみたい…。

ただ、この日は、3本セットで購入していた毛鉤(すべて同じもの)の2本を失ってしまった。ラインブレイクだが、太い糸を使っているから切れたのではなくすっぽ抜けたのかも知れない。雨の中、濡れたラインをかじかんだ手で結んだので、ミスっていたかも。
前回、今回と、とにかく毛鉤は釣れると書いているが、これはもしかしたら俺の持っているこの毛鉤がいいのか?ということも考えて、3本目はロストする前に今日はテンカラは止めた。今度、これと似た毛鉤を探して買って来よう。
ちなみに、テンカラについては、これから渓流で試してみようというところで一番の不安要素は、「俺は魚が見えてないと アタリが取れない」ということだ。これで通じるんだろうか。

早戸川 ダニー初フィッシュ
魚を掴む腰がひけてた。女の子じゃないんだからもっとこうガツっと…。

昼飯を食っていると、場内放送で、午後の特別放流を行うとのこと。しばらくすると、今回は、自分たちが釣っていたあたりにも放流が行われた。そこで、まだ一匹も釣れていない(一匹は掛けたがバラした)ダニーに、チャンスだから行った方がよいと促す。「これが調子いい」と果敢(?)にも銀箔張りとか言うミノーを、コントロールの悪いキャストで投げる様を、コーヒーを啜りながら見ていると、ミノーを何mも付いて来る魚影が見える。「お、行けるんじゃねえか?」と声をかけて間もなく、川の向こう側近くの方で水中に銀色の閃きが。漫然と竿を魚の方に向けてゴリゴリとリールを捲くダニーに、今からでもいいからアワセだ、竿は立てろ、糸は緩めるな、と横やりを入れて魚を寄せさせる。岸近くまで寄せてからどうしていいかわからずおたつくダニーに、いいから岸に引きずり上げてしまえ、と指示し、無事にランディング。今回は、初心の同行者に高いコストでボウズを味わわせなくて済んだ。…このダニー、俺の日記の「エクセレント・ボウズ」連発をいつもバカにしていたが、どうだ、狙った魚を狙った時に釣る難しさがちょっとはわかったかこの野郎。

しかし、知識としては知っていたが、確かに、放流直後の活性は高かった。周囲の人もやにわに連れ始めて盛り上がっている。俺もそそくさとロッドを持って来て投げる。ほどなくヒット、しかしバレる。続いてヒット、またバレる。さらにヒット、しかしまたバレる。あれー?と思って針を見て、俺は初めて自分の使っているスプーンがバーブレスフックだったことを思い出した。あーそうだった、ということでそれからはラインがゆるまないよう注意して、2、3匹を釣った。

時間はまだあったが、いい加減に寒いし雨もますます本格的になってきたので、ここで終了とした。

早戸川 グリルドトラウト
よく焼けててうまい。でも今度は外で串刺しで焼いてみたい。ま、気分だよ。

本当はこの日、「釣った魚をその場で焼いて食う」というのを実践したく、お供の缶ビールまで持参したのだが、雨はますます本格的に降っており、とてもそんな気分じゃない。缶ビールなんかまったく飲みたくない。
そこで、キープしていた数匹のうち、弱っている2匹をロッジに持って行って調理してもらうことにした。1匹は塩焼き、1匹は唐揚げにしてもらい(手間賃各200円、300円)、肉ちまき(150円)とともに食ったが、唐揚げがなかなかウマかった。今度家でもやってみようか。

ちなみにダニーは、他にイワナを一匹掛けたが、取り込みにもたついている隙にばらした。他に、俺の左手小指も釣ってくれた。俺が右に立っているのにサイドスローしやがって。トレブルフックの2本ががっちりとアワせてくれたが、幸い(?)雨でふやけてかじかんでいた俺の指はあまり痛みを感じず笑顔で針を抜くことが出来た。しばらく毛鉤を流しては撃ち、とやっていてふと見ると小指が真っ赤に染まっていたので舐めてから絆創膏を貼る。しかし、これが他人だったら「すまん」じゃすまんよ。釣り針を投げる際は周囲に気をつけましょう。

俺は昔から人にものを教わるのも教えるのも下手と言われているが、今回もそうだったと思う。まあ、その辺は長いつきあいだし、針も刺されてやったので勘弁してもらうとして、次回は夢の「高速道路割り勘」でいいフィールドに行きたいものだ。

トラウト用スプーン フォレスト MIU(ミュー)各種

2006/5/4 神奈川県 平井川
狙った魚 狙ってない
釣れた魚 ニジマス1匹。

関東で管理釣り場でないトラウトは実は初だったりする


釣りは、一人でもできる遊びだ。だが、実は意外と金がかかる遊びであり、特に痛いのは交通費(高速道路+ガソリン)だ。しかしこれについては、痛みを緩和する得策があり、それが「誰かと一緒に行く」だ。

ということで、古くからの友人であるダニーを引き込むことにした。
こいつは、転勤が多く釣り好きには羨ましい限りの各地を点々としてきたが、「釣りとか全然興味ない」と言い続けていたもったいない男だ。だが、以前に海に行った際に、俺がちょい投げで雑魚釣りをやるのに付き合ったことがあった時の様子から、「こいつはもう一押しだ」と思っていたのだ。
そこで、最近になって、自分がいまよくやっているトラウトのルアー釣りに引き込むべく、まず道具を買わせた。で、近々、釣りに行くことになるはずなのだが、コストをかけて出向いた先の朝マズメを前にあたふたするのは困る。そこで予め、スピニングリールの使い方、糸の結び方など基本的な事項は覚えていただこうということで、ダニーの近所の川で「練習」をすることにした。

ゴールデンウィークただ中であり、昼に集合だし、俺は釣りをする気などなかった。だが、ダニーは都民だが…その近所の川は「秋川」であった。ヤマメ、ニジマスの放流がある。前日の夜にその事実に気付いてしまった時点で、「やはり早朝に集合して真面目に釣るか?」と悩んだが、まあ、とりあえずこの日は、当初の目的に沿ってということで、俺はマイロッドの持参もしなかった。

秋川駅でダニーと落ち合ってから、彼のクルマ(かわいらしいマーチ。似合わない。)で、河原へ。川の向かいの道路では、若者が数人、バイクでたむろって無駄にエンジンを吹かしている。その背後では、東京サマーランドの絶叫マシーンから叫び声が。ウォータースライダーの行列の人々も見える。暖かいとはいえ5月。海パンいっちょで寒くないのか?そして、こちら側の広い河原には、大量のバーベキュー集団。国産VIPカーで河原に乗り付けたインテリジェンスと縁遠い雰囲気の若者?集団は、何故か水際に置いたラジカセでヒップホップを流し続ける。…なぜ、河原に来る必要があったのだろうか?
仕上げに足下には、誰かが打ち捨てたエロ本が雨に濡れてシナシナになっているわけだが、そんな馬鹿馬鹿しい景色もさほど気にはならない。それが秋川。なにせ、東京都内、電車に乗ればすぐに立川、吉祥寺、新宿、東京だ。川の底の石が見えるだけでも、立派なことと思える。
で、そこで、あーだこーだと、基本的な操作(投げるときはベイルを起こす、とかそういうレベル)をレクチャーした。

足下には、ハヤが群れていて、結構スプーンを追って来るのだが、針をつつくことはあっても、フッキングはしなかった。残念。…でもないか。
ただ、一匹だけ、ニジマスらしき影がコンクリの裏から出て、それは釣りたかったが、まあそう簡単ではないね、ということで、とりあえずその場は撤収。

平井川
平井川下流の堰堤。道路からニジマスらしき影が見えたのでちょっと投げてみる。ダニーはタニシを釣った。

その後、せっかくだから、付近の川のまともな釣り場を見てみて、良いようなら今度はちゃんと釣りに来るための下見をしよう、ということになる。
で、まずは近いということで平井川へ。たぶん、このあたり…と思ったあたりで道路の横に川が出現した。が、水がない。枯れている。ええ!?…しかし、おそらく伏流水となっているのでは?という予想は当たり、やや上からは水が見えるようになり、細い沢が道路沿いに続く。途中、ニジマス釣り堀(「さかな園」)があり、竹竿で川面を突っつく若人達が見える。さらに行くと、確か、七なんとかの滝という看板があり、その辺りでクルマを降りて沢を覗くと、おお?いくつか続く落ち込みのあたりにヤマメがたくさん泳いでいる。非常に釣りたかったが、非常に竿を出すのが躊躇われる条件が揃った場所だったので、物欲しそうに魚の観察をするのみにして、道を戻る。

平井川のニジマス
平井川下流の堰堤下でヒット。何度もアタックしてくる元気のいいヤツだった。小さいのでたいして引かなかったけど。

ずっと下って、釣り堀よりも下ったところに、ひとつ目についた堰堤があった。上の釣り堀から落ちてきたニジマスでもいるんじゃねーの?と思い、道路から覗くと本当にいた。
ここは足場もよかったので、折角だしと、川に降りてルアーを投げる。このとき、ダニーのロッドを借りて投げる俺は、もはや「誰かに何か教える」などという意識はなく、ひたすら「釣り」に行っていたことは告白しておく。
堰堤からの落ち込みを斜めに横切るようにスプーンを引くと、水中で何かが閃いた。とっさに中途半端にアワせると、おもむろにフック!だが、3秒ほど後、水面で暴れられた際にバレる。掛かりが浅かったようだ。
しかし尚、ソイツのやる気を信じて同じコースを狙うと、案の定まだ追って来る。数投して、再びフック!今度は、確実にアワせて、堅実に取り込む。22センチほどのニジマスだった。

釣りの経験が乏しいダニーは「すげーでかいな!」と見当外れの賛辞をくれるが、その気持ちはわかる。ただ、20センチ強のニジマスはもはや俺には新鮮でなかったが、実は自分が生まれてこの方暮らす関東において、管理釣り場でない場所でトラウトを釣った(例え管理釣り場から落ちたものであっても)のは俺も初めてで、それは嬉しかった。

養沢
東京都の養沢。東京にあるまじき佇まい。いいじゃない。

その後、養沢の様子などを見て、なかなか秋川水系は良いなという結論に至った。それこそ、東京にあるまじき景観だ。俺は今まで、このあたりは何度もバイクツーリングで通過していたのに、なぜ目を向けなかったのかと後悔した。毛鉤専用釣り場はルアーも禁止なのがケチな感じだが、テンカラは可ということなので、チャレンジしてみたい気もする。

フォレスト PAL(パル)
フォレスト PAL(パル)

今回は、PURE 2.7g 赤金で釣れた。似てるのとしては、こんな感じか。

2006/4/26 神奈川県 早戸川(管理釣り場)
狙った魚 ニジマス、ヤマメ
釣れた魚 ニジマス30匹くらい。ブラウントラウト1匹。

毛鉤はよく釣れる、と知った。


リヴァスポット早戸
水はきれいだし、流れもあるので気に入ってる。

先日の渓流で、眠っていた狩猟本能が目覚めたものの釣果はなしのフラストレーション状態、なので、行ってきました管理釣り場。
最近は管理釣り場はブームらしい。今現在は、自宅からは東北道のアクセスがよく、栃木などが行き易いのだが、俺はどうも溜め池タイプの管理釣り場はあまり好みじゃない。やはり渓流っぽい流れがあり、クリアな水の場所が好きだ。実際、俺にとって管理釣り場での釣りは、渓流で釣る為の練習という意味合いがあるので、尚更、ストリーム式の釣り場にこだわりたい。…で、そしたら、一番行きやすそうなのがリバスポット早戸だった。…これだったら、以前の家の方が断然近かったなあ。

ちなみに今日は平日だが、有給をとった。どうせたくさん余ってるし。使える時に使っておかないと使えないので。
朝は5時に目覚ましをかけて5時半起床。前日の夜が思いがけず遅くなったことなどもあり、ちょっと行くか行かないか迷っていたのが寝坊の原因になった。
それでも6時きっかりにはクルマに乗って出発。ところが、首都高がバカみたいに混んでいて、なんと到着まで4時間を要した。…下道で行った方が早かったなこりゃ。
結局、10時きっかりに釣り場に到着、チケットを購入し、さっそく釣り始める。弁当を買うつもりだった最後のセブンイレブンが潰れていて昼飯の調達に失敗しのたが不安だが、今日は存分に釣る気まんまんでゴーだ。

ここは、早戸川を改修して作ってある川なので、管理釣り場とは言え、岩があって流れがあるし、何より水がきれいだ。夏に川崎の王禅寺の池式の管釣りに行ったときなんかあまりの臭さに頭痛がしたが、ここはそんな心配はない。むしろ空気はいい。たまにBBQ臭がするけど。
ネットでよく云われてるようにマナーが悪い人はいる。が、それは人間がいるところならどこにでもいるので多少は気にしない方向で。

まずは駐車場正面のエリアから釣り始める。銀色のスプーンを投げるが、反応は芳しくない。そこで、前回の反省にたち購入しておいた黒のスプーンを投げる。…ダメ。反応なし。栃木の自然渓流と神奈川の管理釣り場では、同じことをやっても同じ成果にはならないか。
さてとー…、ということで、中間色の…前回は魚が反応せず期待外れだったライムグリーンのスプーンを投げる。リールは1秒ハンドル1回転。そういう記事を雑誌で先日見たので、心の内で1、2、3ボロシイタケゴリラの肋骨…と数えつつリーリング。
すると、このスプーン、実に反応がいい。魚が追って来る。なんて、数投するうちに、久しぶりの獲物を釣り上げることができた。
もちろんニジマス、30センチくらい。ニジマスは、もはや珍しくもない魚だが、そこそこ奇麗だし、走る、跳ねると威勢がいいのでやはり楽しい。

リヴァスポット早戸
小さいけどブラウントラウト…だよね?釣った時は変わったアマゴだなと思ってたんだけど。実は管釣りでニジマス以外は初めて。この緑のスプーンが今日はよく釣れた。

その後もいろいろなスプーンを投げたが、結局、ほとんどこのライムのスプーン(裏にTROT と書いてある)ばかりで10匹ちょいくらいを釣った。今日はとにかくこのスプーンが当たりだった。ただ、色がよかったのか、サイズやアクションが良かったのかはちょっとわからない。このスプーンは、俺が持っている中で特に軽くて薄い。ので、比較的表層寄りをひらひらと泳ぐ。
次回までには、同じヤツの色違いを買っておいて、色がいいのか動きがいいのか検証してみたいところだ。
また、一時、シンキングミノーを投げた時は、底の方に張り付いていた大物(イワナ?)が興味を示し、期待が高まったが、何度かしたら飽きられてしまったのか反応がなくなってしまった。残念。だけど、スプーンに反応しない大物がミノーのじゃーキングによく反応することがある、ということは確認できたので、今後の参考にはなった。気がする。

さて、ルアーでほぼほぼ満足できる程度までを釣って、昼飯を食う。と言っても、既に2時過ぎだった。緊急用に確保してあったカップヌードルを食い、足りないので管理小屋でちまきを1つ買って食い、発泡酒を飲み(帰りまではまだだいぶ時間があるからいいでしょ)…すると、場内に放流予告のアナウンスが。放流直後の入れ食いを、と思い、急いで用意し、やる気満々で釣りながら待つが、ついぞ放流車は来なかった。…広いエリアなので、俺の近くには無かったようだ。

さて、放流は見逃したところで、ようやく、今日のもうひとつの目的を達する為に道具を変える。
テンカラを試すのだ。2004年に岩手の渓流で釣りをする機会があった時に、竿とライン、毛鉤3つを買ったものの、やり方がよくわからず(釣れる気がせず?)、まともに使わなかった。しかし、今日もそうだが、どうもフライはルアーより簡単に魚が釣れているように見える。ならば、同じ毛鉤でリールがないだけ、といったところのテンカラ釣りもいいのではないか?ということで、魚がたくさんいて反応も見えるこの場所で練習してみようと思っていたのだ。

毛鉤
毛鉤はこれしか使ってない。地味だ。浮いてる方がいい気がしたので、湿気ってきたらフーフー吹いて乾かした。

竿は、ニッシンの「プロスクエア・スーパーテンカラ」。3.6m。さほど高いものではなかった気がする。これに、ナイロンのテーパーラインがつけてある。毛鉤は、なんて言うのか、ごくスタンダードな感じの褐色のもの。浮くタイプ。ドライフライ?に当たるのか?ルアーでやってて魚の反応がよかった場所で、頭の上で2、3度ラインを振り、水面に打ち込む。
…といっても、思ったように奇麗にはいかず、へなへなっと水面に毛鉤が落ちる。まあ、概ねは狙った場所に近いか。無色のラインに地味色の小型毛鉤なので、とっさによく見えない…と、思うや否や、魚が水面にすすっと上がってきてぱしゃ、と水面で反転した。「!」と思い、とっさに竿を立てると、ぐんっ、と竿にテンションがかかり、水面下で魚が暴れ出す。
おお!?いきなり釣れてしまった!?3.6mは釣り全般では長い竿ではないが、普段はルアー専門で2m以下の竿しか使わないので、竿のしなり方、重さの感じ方が、なんともいつもとは違う。走り、跳ねるトラウトを竿を立てて寄せるが…取り込みが難しい…。
リールがない、というのは、魚を寄せるまででも勝手が違ったが、竿より糸が長いので結局最後は岸際まで寄せてから糸を掴んで、それをランディングネットで掬った。…取り込み、これでやり方合ってんのかなあ?
しばし、初めて毛鉤で釣った鱒(まあ管釣りだけど)と、久々のリール無しでのやりとりの余韻に浸っていたが、再び、毛鉤を打ち込む。場所柄、魚は水の中のいたるところにいるのだが、中でも食い気がありそうなヤツというか場所というか…餌を待ってる風情のある場所に毛鉤を落とす、ちょっと流す、打ち込み直す、と数回やると、またヒット!…おいおい…随分と楽勝で釣れるなあ?
場所を変えて、石が積んであって小堰堤ぽくなっているところを狙う。天然の渓流を意識してみたつもり。白泡の下に、餌を待ち構えているヤツらがいるのも見えてたし。毛鉤を打ち込むと、すぐに魚影が反応した。が、食い損ねやがった。あーあ、と思うや否や、魚は素早く反転して毛鉤をくわえた。ビシッと合わせてやると、これまたヒット。ちょっとデカい。デカいと、竿が引っ張られて曲がる時に空気を切ってビュンビュンと音が鳴る。片手では重いので、両手で竿を支えて寄せる。が、これが走る走る。あー、面白いなコレ。

リヴァスポット早戸
俺のこの日の大物大賞。とにかくよく引いた。…のべ竿だし。サケみたいな顔したニジマスだなあ。と、思ってたんだが、もしかしてスティールヘッドというヤツか?

適当に場所を変えながらやったが、釣れるなあ、これ。3時頃から5時の終わりまでの間に、途中から数えてないけど20匹くらいは釣ったと思う。管理釣り場の数字としてこれが多いか少ないかは腕によりけりだろうが、俺については、ある程度慣れているルアーで、午前10時からの5時間ほどで10匹くらい。ほぼ初めてのテンカラで2時間弱で20匹くらい。周囲を見る限り、午後に突然食いがよくなったというようには見えなかったし、これは、少なくともここで「毛鉤はルアーより釣りやすい」と理解していいだろう。
実際、考えて見れば、日本の小型鱒類(ニジマスは微妙だが)なら、魚より虫食ってるのでは?と思えるし、また、スプーンはうまく動かさなければただの金属片だが、毛鉤は浮いてるだけでも虫に見える。小さいので、魚が口を使ったらフッキングもしやすい。そりゃ釣れるべよ、という気もする。
投げ方の問題などもあるし、条件の違いもあるので一概には言えないが、テンカラがよく釣れるのはわかった。これからは、必ずルアーのタックルとともに準備しておくことにしよう。

それにしても、最後から2番目に釣った大物はすげー面白かった。
下流の方の空いている場所で、ちょっと川幅も広くなっており、水量も多めの場所。そこの流心の近くの底の方に、大きめサイズがいるのは昼間から見えていた。そのあたりで毛鉤を流すと、底の方からすすっと魚影が上がって来た。ガッツリと、アワせてやると、掛かった、のだが、手応えが重い!一瞬、水中のゴミ袋とか引っ掛けたときみたいなズーンという重さのあと、すぐさま魚の抵抗が始まる。これが、潜る、上に下に走る、とすごいガッツを見せてくれる。腕を延ばして左手も竿に添えて右に左にいなしつつ、なぜか「昔テレビで見た釣りキチ三平のファイトシーンってこんなだったかも」とわけのわからない回想を交えつつ、取り込んだ魚は、口がでかくてサケみたいな顔したレインボートラウト、およそ50センチ。 かなりエキサイティングだった。

テンカラは、(時期、タイミングもあるのかも知れないが)魚の反応もいいし、もうちょっと、ちゃんとやってみようかなと思った。

しかし、ルアーの方も、今まで俺は「どれ使ったって釣れる時は釣れる」派だったのだが、使うルアーにより反応する魚、しない魚がいることも、(理屈ではなく実感として)わかってきた。スプーンの釣りも面白くなりそうな気配。

今年はぜひ、二兎を追って、とにかく渓流に疑似餌釣りが上手くなりたいなあ。

ムカイ Brave(ブレイブ) TROT SPOON
ムカイ Brave(ブレイブ) TROT SPOON

今日のヒットルアーはこれでした。

2006/4/15 栃木県 思川(粕尾川)
狙った魚 ヤマメ、イワナ
釣れた魚 BOWZ!

シビアだね。関東の渓流は…


いやはや、とても久しぶりの釣りです。この「濡れ足ジョン」シリーズも2001、2002、2003、2004(一回しか行ってないですが)と来て2005はついにレポート自体ありませんでしたが、別に更新をさぼった訳ではありません。実際のところ釣りに行っていなかったのです。
理由はまあ、いろいろとありますが、釣りはしたかったけどそのための時間的、経済的リソースが無かったとだけ言っておきます。まあ、とにかく、そんな状況を打破すべく、2006はとりあえず始動は出来たということで行ってみましょう!

さて。とりあえず、バス釣りでもと思ったものの、去年転居したため近所の釣り場がよくわからない。霞ヶ浦は近くなったがあまり好きじゃない(風景が好みじゃない)。近くで一カ所貯水池を見つけたが、そんなよく釣れる場所ではないらしい&ロケーションもイマイチ。
なにせ久々の釣行なので、もし釣れなくても「気持ちよく遊べた」と思える程度のロケーションが欲しい。ということで、やや距離はあるが高速を使うとアクセスが良い栃木県、思川で渓流のルアー釣りにトライすることにした。

渓流のルアーでヤマメと言えば、実は一昨年(2004年)には、初挑戦にしてそこそこ(自分的にはね)の釣果を上げた実績がある。ただ、それは場所が岩手の山奥ということで条件が良かったからだとも言える。それ以降、全然釣りはしてなくて、いま関東日帰り圏のシビアな魚を釣れるか?と考えると、甚だ自信がない。
まあ、かと言って、行かなきゃいつまでも釣れるようにはならないので、とりあえずゴーだ。

早朝に出発し、東北道で栃木インターまで。県道32号で鹿沼方面へ向かう。ちなみに、このあたりは蕎麦がとてもウマいところである。思川よりもう少し南の出流あたりは有名だ。ちなみに、蕎麦がウマいこととヤマメが釣れ、鮎の評判がよい川があることは自然科学的に無関係でないと思われるが、その話はまたいずれ。

ともかく、7時頃には現地に到着。まずは入漁券を買う。店番のおばさんに、「どこが良いですか?」と難しい質問をしてみると、やはり難しいようで「どことも言えない」とのこと。ただ、現在、水が少なくて水温が低いため、魚が石の下に隠れちゃってるような状態で厳しい状況、また、ルアーが投げやすい場所ならば、上流にラーメン店があるのでその先から入れる堰堤あたりだということを教えてもらえた。
そーかあ、厳しいかあ。餌釣りで厳しいと評される低活性状態で、ルアーで釣れるのだろうか?俺の腕前で。しかし、だからと言って川だけ見て帰るわけにもいかない。今回ばかりは、釣果以前に釣行自体に価値があるのだ。とにかく1匹を念頭に今日は頑張る方向で。

ラーメン屋と言えば街道沿いにあって派手な看板があるものと思っているのだが、なんとも言えず山奥にとけ込んでいるような浮いているような微妙な「ラーメンマニア」という看板を発見し、その先の駐車場にクルマを停めて、準備開始。5000円ウェーダーをはいて、ロッドを繋ぎリールを装着して糸を通し…そこでハタと気がついた。荷物、どうやって持って行こう?…いつものバス釣りや管理釣り場のノリで、大きなトートバッグに荷物を詰めて来てしまった。こんなもの持ってウェーディングなんかできるわけないじゃんよ…。
結局、クルマの中をあさり、取っ手部が大きめで肩にかけられる買い物袋を発見。そこに道具を入れて持って行くことにした。微妙だがなんとかなるか…。

水が少ないということもあるのか、なかなか、スプーンを「泳がせる」というほどの距離を引ける場所がない。結局、大なり小なりの淵を狙っていくことになった。激流の中でルアーを使う方法が俺にはまだわからないのだ(そもそも可能なのか?)。
しかし、そんな風にして釣り上がって行くと、釣れないのだが、魚は確かにいる。明確なアタリも一度はあったし(石とかじゃないと思うんだけど…)、追って来る魚影が確認できることも多々ある。ハヤが目立つが、ヤマメも確か目視確認できる。でも釣れない…。

思川(粕尾川)の流れ
水は非常にクリア。淵の魚も丸見え。…つまり俺も魚から丸見え?それがいけなかった?

主に投げていたのは、パッケージに「山女魚」と書いてある「ヘ」の字の形のスプーン(ハスルアー?)。魚が見えるところでこれを投げると、反応はする。ただし、逃げる方向での反応が多いのだが…。
で、前日の昼休みに会社近くの上州屋で買っておいた灰緑のスプーンを投げてみる(これって管理釣り場用の「魚の餌色」だったみたい)。つや消しで光らないし、動きも穏やか。水中の魚は逃げない。というか、無反応。えー。
どうすっかなーと思って次に投げてみたのが、昔から持っている真っ黒いスピナー。これで釣れたことはない。ダメもとで引くと、結構ヤマメが着いてくる!おお!いい感じだ!
ただ、短い距離で引く中で、なかなか上手く羽が回らないことが多く、また、魚は着いてくるだけで口をつかおうとはしない。ぬぅう。
このスピナー、ちょっとデカい。それが良くないのか?それと、スピナーは動きが単調だから噛み付くきっかけがないのだろうか?と来れば、次の発想は当然、黒の小型スプーンならどうだ?行けるんじゃないか?…と思ったんだが、なんと、俺は黒、またはそれに近い色のスプーンを俺はひとつも持っていない。オマイガ。

やがて11時になる頃、非常に腹が減ってきたので一度クルマに戻り、上流の方、山の神地区のドライブインで蕎麦を食う。いかに蕎麦どころとは言え、ドライブインではあまり期待していなかったのだが…。上手かった。天ぷら蕎麦950円。蕎麦は、短めで色が濃く、風味がある。天ぷらはたらの芽やフキノトウ、わさびの葉っぱなど、山菜オンリー。俺は山菜の天ぷらは好物だし、そもそも山でエビ天など食いたくない。より上等なものならば、もうちょっと里の方の店か、出流の方へでも行けばいいだろうが、ここはここでリーズナブルな価格で十分に栃木らしい蕎麦を楽しめた。

粕尾の道ばたの枝垂れ桜
首都圏の桜はもう終わってしまったが、ここらではまだまだいろんな桜が。団子でも持ってきゃよかったか。

午後は、午前より下流の方からもう一度がんばってみたが、状況は変わらず。一時期気温が上がり、あたりに小さい羽虫が飛び始めた。顔のまわりにも飛んできてウザいなあ、なんて思っていたら、淵の奥で魚がライズし始めた。これがもしかして、毛鉤マンが言う「ハッチ」か?チャンスか?と思ったが、そこにスプーンを投げてみても魚は釣れなかった。

最後は、ヤマメの放流域よりもっと下流で、道路からキャスティング。ここまで下ると水質は多少悪化しているか。でも、3mくらいはありそうな淵も底まで見えるし、スプーンをついばむヤマメも見えた。ただ、掛かるほどがっちり食ってくれない。鼻で突っつく程度止まり。

結局、そんな感じで坊主。ハヤさえ釣れず。ただ、帰って来て落ち着いてみると、バッグを忘れたりという手落ちもあったし、現場でもなんだか発想が貧困だったというか、やはり1年半以上ぶりということで、勘が鈍っていたような(もともと、そんなに鋭く研げてないというのに…)。

ちなみに、川は思ったほど混雑していなかった。釣っている間に、見える範囲に他の釣り人がいることは滅多にない程度だ。釣りということ以前に、久しぶりに山奥に一人でウロウロとしていること自体が楽しかった。ただ、次回はそうはいかないので、なんとか釣りたいところだ。


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